W124 E500 エアコンコンプレッサーが時々回らない 2011.6
1994年のD車 走行64000km 年式の割には走行も少なく程度も良好ですが、問題のハーネス類は未交換です。
作業前の不具合は「エアコンのコンプレッサーが時々回らない」というもの。その場合でもエンジンをOFFにして再始動するとコンプは回ることがありました。

ハーネスの劣化でECUなどを壊したら高額の修理になってしまうのでスロットルアクチュエーター、エンジンハーネス、ポジティブケーブルを交換します。
↓配線がボロボロですね。

エンジンハーネスもボロボロ

ポジティブケーブルのオルタネーター周辺、エンジンオイルプレッシャーセンサーやオイルレベルセンサーなどの被服もボロボロ。

ポジティブケーブルの交換作業中 スターターモーター周辺は狭いので大変ですがヒートシールド外せば可能です。

エンジンハーネス交換作業中

イグナイターからインマニのバキュームホースもポロッと折れたので交換 (約100cm必要)

すべての交換作業が終わったので残っている故障を見ると・・・

「006 エアコンコンプレッサークラッチA9がブロックされている」がメモリーされていました。

一瞬、マグネットクラッチが滑ったのでしょうか?故障メモリを消去しマグネットクラッチの接触面を掃除して密着が良好になるようにしてみました。

次にコンプへの3本コネクター外して水色の配線端子へ12Vをかけると「カチッ!」とクラッチがつながりました。

残りの電線2本、コンプの回転センサー抵抗値を見ると840Ωと正常。

次は・・・左右別々に温度調整するマニュアルエアコンの場合、コンプが回らないときはここを見ますがオートエアコンのE500などはコンピューターが入っているデバイスボックス内のGMユニットをチェックします。このユニットがコンプのマグネットクラッチへ出力したりアイドルアップ信号を出したりしています。(素の124、N6とOVPが一体となったようなユニットです)

GMユニットを外して基盤を拡大鏡で見たらハンダにクラックが多くありました。

現在、ハンダの盛りなおし中です。結果は後ほど・・・。

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