2001年1月の車検時にこの部分からのオイルモレは解っていたのだが、予算と修理時間の都合で
その時は修理しませんでした。しかし最近ガレージの床に少しずつオイルがタレ始めたために チェックしたところ、オイルパン オルタネーター スタビライザー E/Gアンダーカバー等が
かなりオイルまみれになっていて ついに修理を決意しました。(^^;; E/Gオイルを継ぎ足すほどのモレではありませんが・・・。記録簿によると5000Km時に一回コの字シールは交換してありました。ということは最初から漏れていたんですねー。
車両データ
94年式W124 E280 JAPAN 左ハンドル この作業を行った2002、01、25 時点での走行距離 64500Km
この作業に森山さんのページ
が大いに参考になりました。ありがとうございました。またメカニズムについての解説も森山さんのページに詳しいのでここでは割愛しました。 パーツの購入 アドバイス
は元SJのYさんにお世話になりました。苦労した点はタイミングチェーン ガイドレールロケーションピンを抜くこと(森山さんと同じ方法)と外したシール の後に残っている液体シーラントの除去で、この二つの作業は根気が要りました。
それ以外は落ち着いて丁寧に進み各ボルトの締め付けトルクも手持ちの KTCトルクレンチ(5-55Nm 3/8)で管理できました。ついでに周辺のチェックを
しましたがラジエーターホース3箇所はそろそろ交換したい感じです。 スパークプラグ(BOSCH F9DC0)はキレイに焼けていました。 シリンダーヘッドカバー
を外した時はHFM方式のイグニッションコイルやDOHC-24Vの作りなど感動しました。
使用した主なTOOL 13mmコンビネーションレンチ 、 同ショートソケット(3/8) 、 10mmTレンチ 、同ショート ソケット 、同ロングソケット
3/8エクステンション50mm 150mm 、 No2+ドライバー 、 同ロングドライバー(450mm)、 ロングHEXソケット3/8 "5"
"6" 、 3/8Tレンチ KTCトルクレンチ(5-55Nm 3/8) 、 7mmソケット 、3/8ラチェット、 スクレッパー 、ードライバー、オイルストーン、 ソフトハンマー 、ハンマー
エアコンプレッサーとガン、 1/4ショートソケットセット 、 6mmのボルト(長さ40mmと50mm各一本 T-7以上の高強度)。 径30mmほどのカガミ とペンライト、(組み立て後上からでは見えないシールの確認に必要)
上記Toolsは必ず必要という訳ではなく、あった方が作業が早く確実にできるという程度のものもあります。
交換したパーツ 104 010 2130 GASKET KIT 1 >ヘッドカバーからのオイルモレがなければ再利用可能。ディーラー価格¥11500
104 015 0220 GASKET 1 >これが問題のコの字シール ¥1010
012 997 5148 SEAL RING 1 ¥120
017 997 2148 SEAL RING 1 ¥480
017 997 2348 SEAL RING 1 ¥200
000 989 0825 ANTI FREEZE 2(1.5L×2) \2500×2
以上組み立て後修理個所周辺及びエンジンアンダーカバーの脱脂をしました。 今度漏れたら確認しやすいように。 その後試運転ー>異常なしー>各部最終チェックー>終了。
修理がうまくいったかは今後の観察が必要>お願い!もう漏れないで・・・。 しかし組み立て作業中にエンジン周りのワイヤーハーネスがボロボロになっているのを発見!!このレポートはこちらをご覧下さい。
さあ!いよいよここからは画像を使用してのレポートです
始める前の注意事項 エンジンのウオーミングアップを十分してから始めましょう。樹脂やゴムパーツが柔らかくなり作業がしやすくなります。
@作業は水平な場所でやりましょう。
A途中で雨が降ったら大変なので屋根のある所でします。(二人がかりで写真撮影を含め正味8時間ほどかかりました。)
Bできれば水道と電源があったほうが良い。
C必ず二人以上で作業しましょう。もしケガやパーツ不足、工具不足などの時一人では困ります。
D このページを参考にした結果のトラブル、故障、ケガ等について当サイトは一切の責任は負いません。
@はプラスNo2ドライバー
Cは同ロングドライバー
ABは10mmナット
Dはセンサーツメを折らないよう気お 付けて外す。(マイナスドライバー)
Eはローレット部分を回し外す。
これでヘッドカバーの上をまたいで いるエアインティークダクトが外れる。
外した後の穴はウエスで丁寧に おおいませう。中にナットやゴミが はいったら大変っすよ。
Fは左右のツメを広げて外す
Gは3箇所白線の先付近にある
ツメをマイナスドライバーでこじって
から持ち上げ 外す。またこのカバーの下にある ワイヤーハーネスも10mmのレンチ 2箇所で固定されていて
HをHEX"5"で 外した後 IGコイルと プラグキャップ ぜーんぶ一緒にCの
あたりにそっと置く。私は一応 プラグキャップにはマーカーで1〜6 の番号を書きました。
そしたらいよいよIのボルトを10mm のTレンチで順番にゆるめます。 長さの違いに注意っす。Hの下にも
隠れていますねー。おーっと!もうH は外してあったのです。そしたら ソフトハンマーでヨコから軽くたたく
か前部にあるツメをタイヤレバーなどでそっとこじると、DOHC-24Vとご対面!外したヘッドカバーやE/Gにも
ウエスをかけましょう。
まだ先の話ですが一応・・・。
Iの締め付けトルクは10Nm内側から対角線を考えながら閉めます。
またヘッドカバーのシールパッキンを交換する場合は古いのを外した後脱脂をすると新しいのを付けた時さかさまにしても落ちません。
見た感じけっこうキレイですね(^^;;
(1)エキスパンションタンクのキャップを取りEを緩めその部分のホースを外す。 右の画像の赤いのが(ピンボケ)ラジエーターのドレンボルトで、これをプライヤーで緩めクーラントを抜く。下には20Lほどの容器があるとやり易い。エンジンブロックの方は今回パス。抜けたらEの穴から水道水をホースで注入し洗浄しドレンボルトを締めておく。(締めすぎに注意) Fのピンを手前に抜きファンシュラウドをOPEN方向に回しはずす。次にラジエーター両サイドにあるクリップを抜きファンシュラウドのラジエーター側を持ち上げながら外す。
Bの右下とDのホースバンドを緩めホースを外す。この時ホース全部の点検をしましょう。またAは緩めなくてもOK。 C
の赤いホース(2本)は本体を折らないよう気おつけて抜く。その下のコネクターも慎重に抜く。Bの下にはクーラントエルボーがあるのでHEX"6"ロングで2本緩めCは10mmのロングソケットで外しCとBを一緒にサーモスタットハウジングの上に移動しておく。BとDの間あたりにコネクターがひとつとM8ボルト(13mmソケット)で外す。
作業1、まずジャッキアップしてE/Gアンダーカバーを外します。次にバッテリーのマイナス端子を外した後クーラントを抜きましょう。なぜオイル漏れの修理にクーラントを抜くのか?と疑問に思いますが、フロントカバーにはウオーターラインが貫通しているのです。
DOHC 24Vエンジンとのご対面!
@ 外したIGコイル、プラグキャップはこの辺に置く。
B の細いウオーターホースはHEX”5”とCウオポンに10mmのボルトで固定されている。その二つを外しAのあたりに置く。(組み立て時Oリングは新品に。)
次にテンショナーショックの上部を固定しているボルトをはずし90度ひねります。今回はクーリングフアン、ベルト、とも外さないで作業しました。
D はクーラントエルボです。HEXボルト2本緩めエルボを力いっぱい手前に引き抜く。Oリングがじゃまして中々抜けません。
次はいよいよフロントカバーの周辺にある13mmボルト(M8二面幅13mm、組み立て時の締め付けトルクは21Nmです。)を外し、右下にあるロケーションピンのキャップをHEX”5”で緩め外すした後森山さん方式で
ロケーションピンを抜き、フロントカバーの周をソフトハンマーで慎重にたたきカバー全体を手前に引き出す。
M104エンジンの2.8Lと3.2Lはストロークが違うだけでボアは同じなのでヘッド周りは共通と思われます。(未確認ですが。)
こんなSSTがあると便利です。aをピンにねじ込みb-c位の長さのソケットをはめてcのナットを締めれば抜きやすいと思います。(図の中の寸法はおおよそです。)
下のタイプでもOKでしょう。ただし強度のある素材が必要です。けっこう力がかかります。
M6の単一径ボルトでは折れたりする場合があるので注意が必要です
作業3 組み立て
1、フロントカバーのシリンダーヘッド及びコの字シールと当たる面をスクレッパー等でキレイにしオイルストーンで平滑に仕上げる。3箇所のOリング交換を忘れずに。
2、シリンダーヘッドと当たる面に液体シール(上の画像Bと同じ物)を慎重に塗布し、
フロントカバー左下のボルトだけあらかじめセットしてからフロントカバーを取り付ける。その際誰かに手伝ってもらいタイミングチェーンのトップカーブドガイドレールを同時に取り付けるのを忘れずに。
3、フロントカバー下の方から順にM8二面幅13mmのボルトで締め付け(21Nm)た後鏡とペンライトを使いシールがめくれていないかしつこいほどチェックします。
4、ガイドレールピンを慎重にハンマーで打ち込みその後6mm、長さ10mmほどのボルトを付けボルトの頭をロングドライバーで打ち込みました。5mm位深く入ったらキャップボルトで更に締めこんで終わり。
5、クーラントエルボを押し込みHEX”6”で上下2本のボルトをハーネスステーと一緒に締める。
(21Nm)
6、ここまで来たら分解した時と逆の手順で各ホース類、コネクター、ファンシュラウド等を組み立てる。
7、シリンダーヘッドカバーはガスケットのはまる溝を洗浄脱脂してから新しいガスケットを付け取り付ける。(オイルは塗布しません)6mmのボルト(10Nm)
8、エアーインテークダクト、各センサーコネクターを取り付ける。
9、クーラントをエキスパンションタンクから注入し(3L+水) バッテリーの端子をつけてからエンジンを始動>各部チェック(エンジン音、オイル、クーラントの漏れ等)
10、15分ほどの十分な試運転のあと再度各部チェックし、エキスパンションタンクでクーラントのレベルを確認する。減っていれば補充。
11、数日おきにオイル漏れ、クーラントの漏れとレベルは要確認。交換後4週間が経ちますが、どうやら今の所うまくいったような感じです。お疲れ様でした。
# シール剤が乾燥、硬化し安定するまでは一晩ほど養生させてからエンジンを始動することが望ましいと思われます。
#2004年3月 この作業から2年13000km経過しましたが 未だに漏れは無く完璧な作業だったことが伺えます。