W216377 CL63 (2007) ACコンプレッサー交換
  2017年頃から「真夏にエアコンが時々冷えない」というトラブルがありました。
ゲージマニホールドで調べてみても 冷媒がもれて圧力が低くなっている様子ではなくコンプレッサーが冷媒を圧縮していない症状。
診断機でのエラーは特にありませんでした。いろいろ調べると、2007当時のデンソー製コンプレッサーは内部のアクチュエーター作動不良で斜板が必要なストロークを生み出さないことが時々あるというのが問題点で、交換の必要があるようです。国内での定価は高価だったのでUSAから個人輸入しました。


2007年 CL63 WDD216377 この時点での走行距離は118000km


エンジンオイル抜いてオイルクーラーからも抜きACコンプレッサー脇を通るホースも外します。エンジンオイルも結構出てきました。


電動 ファンも作業スペース確保のため外します。


冷媒回収後圧力も見ながら


作業指示書によるとエンジンハンガーで吊り上げACコンプレッサーへのアクセススペース作るとなっていますが下からミッションジャックで持ち上げようと考えました。
アンダーカバー外しエンジンオイルパンのフランジ部分にスペーサーあてがって持ち上げればオイルパンを壊さず作業できると。


これが自作のスペーサーです。t=4.5mmの鉄板を加工しました。


こんなふうに当てて持ち上げる作戦。


エンジンマウント下側のボルト外してゆっくり上げてみました。どうやらうまくいくようです。


ACコンプレッサーの配管。低圧側はコンプレッサー本体上あたり、高圧側はコンデンサーで切り離しました。


無事摘出したコンプレッサー。周辺の部品も同じにして重量を計測。この差がオイル充填量の差と見て調整します。


取り付けも結構苦労しながら・・・真空乾燥作業。ここまでやって漏れがなければ一安心というところ。


冷媒を規定量充填しエンジン始動。診断機で実測値確認です。この日は気温が低かったので冷媒圧も低めです。

その後試運転で2日間ほど走り冷え方など確認しOKとなりました。大変な作業でしたがよい勉強になりました。

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