SL55AMG Compressor ( 2003年R230 19117km 作業2009.6.9)
SRS警告灯が点灯し消してもらったが再発するということで入庫
SRS警告灯が点きっぱなしはR230で結構良くある症状らしい。
原因の多くはシート下のシートベルトキャッチからの配線コネクターの接触不良とステアリングコラムのエアーバック配線コネクター接触不良。
単純に接触だけではなくて抵抗値が多くなっても警告灯が作動するようです。これはシステムのソウトウエアで電源電圧を見ているためと思われます。
まず、シートを一番前までスライドさせバックレスとも前へ倒す。
シートレールを車体に固定しているEトルクスボルトを外す。
サイドシル側は2本(矢印) 締め付けは50Nm
屋根が開くとこんな作業も楽ですね。バリオルーフに感激。
センタートンネル側はボルト1本。
ここまで外したらシートを一番後ろまでスライドさせ高さは最大に高く。
前側のシートレール固定ボルト2本外す。
○印の黄色いカプラーを疑い接触などを見てみます。
これは以前シートを交換しSRS警告灯が消えないという症状に遭遇したwackyさん(W124 E280)からの情報でシートベルトキャッチからの配線接触不良が原因だったということを聞いたのがヒントとなりました。
シート下に木片をはさみ持ち上げた状態で固定。
診断機でエラーを消去後 ○のカプラーをいじったらSRS警告灯が何度か動かしているうちに点灯!
やはりこの黄色いコネクターが接触不良のようです。
対策部品はちゃんと設定がありました。 002 546 1341(コネクター) 230 540 5805(補修用ハーネス)
しかし2本の配線を確実に繋ぐだけなのでコネクターは注文せず手持ちの部品で繋いでみます。
まずエンジンルームのスターター用バッテリーの-端子外し。
トランク内のバッテリー端子も外しました。(バッテリーが2個もあるのね)
これが接触不良のコネクター(よく見るとBMWの文字があった)
それから配線を切断しコネクターを金メッキのモノに変更しハンダ付け。
熱収縮ホースとアセテートテープで絶縁しコルゲートチューブで保護して取り付け完了。
バッテリーの端子繋いでエンジンスタート!診断機DASで故障コードを消去しSRS警告灯が消えたことを確認。
パワーウインドウやシートスライドなどのキャリブレーションを行いESPの警告灯もステアリングを左右一杯に切り消去してOKとしました。
(バッテリーを外したことで電動デバイスの位置メモリーが消えるので設定のし直しをやらないといけません。この設定値などは整備前にメモリーカードへ吸い出せればいいのですが・・・)
2009.6.30追記:その後再発はないとオーナーからの報告をいただきました。
続いてエンジンオイル交換(フィルターも)
この車両、マニュアルによると下から抜く以外方法はありませんでした。
エンジンを低く積むためオイルパンがステアリングユニットをまたいでいるので2カ所からオイルを抜くことになります。(ドレンボルト2カ所)
オイルレベルはメーター内のディスプレーで確認します。(取扱説明書に記述あり)
エンジン始動後シフトレバー手前にあるABCのSWで車体を高くしてからジャッキを差し込んでアップ。
あー。2柱リフトが欲しい(笑)
アンダーカバー2カ所を外す。
ドレンボルトはステアリングユニットをまたいでいるので2カ所から抜きます。ここは前側。
後ろ側はここ。
オイルフィルターと付属のOリング交換
エンジンオイルはMBシート229.5という最高ランクのMobil1 0W-40を8.5L.
水平な場所で暖気後エンジン停止。5分経過したらIGキー2の位置でエンジンオイルレベルをメーター内のディスプレイで確認。
「セイジョウ」と出てOKとしました。その後メンテナンスインターバルをリセットし終了。
お疲れ様でした。