2011.7.30 新潟福島豪雨 体験記
平成23年7月27日から新潟・福島豪雨では、各地で記録的な降水量となり、多いところで1000ミリを超え、新潟県内では6つの河川の9か所で堤防が決壊するなどの被害を受け、各地で復旧作業が続いています。私も決壊した堤防が近くにある南魚沼市在住でコメ(水田)には大量の土が流入し、本業のお店も床上浸水となってしまいました。場所は新潟県南部で下右画像の○が決壊箇所で赤い斜線部分が水没箇所です。
今回の洪水は6年前から地元の皆さんで市へ河川改修の願いをしていましたが却下されてきた問題箇所でした。その危険箇所がついに決壊したと言う顛末です。
27日から豪雨は降り続き29日15:00ころは左上画像の○部分で決壊の恐れがあり、市へ危険な状態と報告。同じ市内でも各地で土砂崩れや冠水、洪水が続きました。
その日の夜(29日)から徹夜で地元の自治会役員や消防団、各個人などが見回りをしましたが水の勢いを増し雨も強く降り続き30日の午前5:00ころついに決壊!
それから90分くらいであっという間に冠水となりました。その間クルマを高いところへ移動しタタミを高いところへ積み上げテレビなどの家電品もいくつか2階へ運びましたが、次第に上昇する水位の恐怖もあり非難することになりました。。
お店は約100cmの水深で床上浸水。泥水の中!
同じ角度で撮影した2枚を比べると水位がわかります。
工場も床上浸水
逃げ遅れた方の救助でレスキュー隊がボートで出動。
ここでも水深は100cmほどでしょうか。
工場内部・・・泥と水で大損害です
お店の中からキッチンまで床上浸水で水が引けたら泥の海でした。
食器洗浄機も水没で漏電。モーター動かず
泥水が流れ込んで冷蔵庫も動きませんでした。
製氷機もダメ
石油ストーブと掃除機もダメ
隣の田んぼには水没車
一面土砂に埋まった水田(堤防決壊場所近くの水田で、我が家のではありません)
国道もドロと流木。ガードレールの基礎は流されて露出しました。
ここにも水没車が2台
8月7日:地元自治会で臨時会議を開き復興への話し合いのあとドロの撤去作業やりました。猛暑の中皆さん大汗をかいて頑張っていました。
自治会長さんはじめ役員と消防団の皆さんには大変なご尽力をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
被害状況は・・・・
水にぬれたタタミを運び出しています。
床板を剥いで乾燥。石灰で消毒しました。
工業用扇風機で乾燥作業中
工場の中は・・・
大事なPC診断機も水没でした。
エアーコンプレッサー、スポットクーラー、エアーインパクトレンチ、ディスクグラインダー、エアーラチェットなども水没 使用不能に
スパークプラグ、ハイテンションコード、サプレッサー、コイル、オルタのレギュレーター,E320のHFMコントロールユニットなども水没!
ミッションジャッキとリフトは大丈夫でした。
そして我が家の田んぼには大量のドロが流れ込みました。その厚さは14cmほど。
歩くのもままならない中、排水の溝を作りました。稲よ!頑張れ!
決壊現場では今も急ピッチで河川改修。これを豪雨の前にやってさえおけば・・・・