ATオイル、フィルター交換 (2002.8.12) 69200Km
 最近シフトショックがやや目立つようになりました。今回友人の工場(腰越車体)でリフトを借りることが出来たのでパーツもすべてそろったところで交換となりました。交換後の印象は驚くほどショックもなくなめらかな変速をします。満足度はかなり高い感じです。2年又は2万Kmごとの交換は今後も必要と感じました。ATも長持ちするでしょう。
一番下にW124 E320 2009年の作業追記しました

必要な工具
5mmHEX,13mmソケット、トルクレンチ、ドライバー+No.2、オイルファンネル、オイルジョッキ など。

 用意するパーツ(ミッション722.433)
ATフィルター126 277 02 95 Qty 1
ドレンボルト 000000 000648 Qty 2
シールリングト
ルクコンバータ 007603 010100 Qty1
シールリングオイルパン    007603 010112 Qty1
オイルパンガスケット      201 271 03 80 Qty1
ATオイル(Mobil ATF 220DU) 7L

@はトルクコンバータのドレンプラグです。イグニッションをちょこっと回しいちばん下にして緩めます。(マイナスドライバーでこじって合わせました)5mmHEX

正しくはクランクプーリーを2面幅27mmのソケットで回す(ブレーカーバーや長めのラチェット)といいです。

 3リッターほど出ます。抜いたオイルは少し汚れている程度でした。 

C5mmのHEX、締め付けトルクは14Nm.銅のワッシャーも新品に。

 Aオイルパンドレン緩めオイルを抜きます。ここはできれば上から抜いたほうがいいと思いました。下1cmは抜けないのでBを緩めた後まだかなりオイルが出ました。
ここのドレンボルトのシールリングはアルミです。

オイルパンドレンから抜いたら再びドレンボルトを締めたほうがBを外した時オイルがこぼれずに作業できます。

 A5mmHEXの締め付けトルクは14Nm
 B13mmボルト
の締め付けトルクは8Nm(締めすぎに注意!!必ずトルクレンチをつかいましょう。)締めすぎない勇気も必要です。 

 上の画像でBを緩めオイルパンを外します。つぎにDを+No.2ドライバーで緩めオイルフィルターを外します。この時もフィルターから結構オイルが出ますので注意。フィルター、オイルパンもキレイなものでした。スラッジ、金属片、カスなど一切ありません。(^^)

新しいフィルターを取り付けます。

オイルパンパッキンの接触部をきれいに脱脂しゴミが無いかチェックします。

この作業の2年後にATFを交換したレポートはこちら

ATの内部を見る

 

オイルパンには新しいゴムのガスケットを取り付けます。

オイルパン取り付け後、上のゲージの穴からオイルファンネル使い新油を4L入れエンジンを始動します。シフトポジションはPのまま。約2L追加しシフトレバーをRND32-DNRPとゆっくり動かし(各ポジションで約2秒)油圧をかける→アイドリング状態でシフトレバー「N」の位置でレベルチェック。

私の94 E280はミッションが722.433なので5.8LほどでOKでした。(マニュアルでは6.0Lとなっているので測定誤差を含めオイルレベルは後ほどチェックします。)オイルパン周辺からの漏れも確認します。

車両ごとにミッションの番号が(例722.433)などと3ケタ、3ケタの数字があります。その数字によりATFの量も違いますのでデーターを把握してからするべき作業と思います。

オイルレベルは60分以上走行し温度が80℃ほどになったらアイドリング状態でチェックします。レベルゲージの「80℃」と書いてある所に上限と下限のキザミがありますが、この間は約300ccほどです。

↓2009.10.16 W124 E320 LHD ATF交換インターバル40000km

 
コンバーターのドレンはクランクプーリーを回して(ファンシュラウド外すこと)

矢印がコンバーターのドレンプラグです。

シールリングは新品にして締め付けは14Nm

水平な場所でコンバーター+オイルパンから抜いて。フィルターも交換します
   
左 新油  右4万km使用
ATF注入器

気温24℃ アイドリングで8分ほど暖め水温85℃ほどですがATFの温度は34℃しかありません。

機械式ATは市街地を夏場で30分以上冬は1時間ほど走りATFの温度が80℃になったことを差し込み温度計で測り水平な位置でオイルレベル計る必要があると思います。

34℃でゲージ30の数字の3部分までATFが付着

温度から見てこの位置ならOKです

エンジン始動して40分ほど市街地を走行。ただし気温が13℃と低くなかなかATFの温度が上がりませんがATFレベルゲージ穴から温度計のセンサーを差し込み計測したら74℃となりました。

ラジエターにATFも循環していますので風を切って走る高速走行よりも市街地など低速の方がATFの温度が上昇しやすいと思います。

ATFを注入した直後や走ってきた直後、エンジン始動直後などはオイルレベルがそれなりに動いたりレベルゲージのパイプ内部にATFが付着しているのでゲージ見にくいですが暖機が済んでしまえばそこそこ安定しますのでじっくりやれば確認は出来ます。

74℃でのレベルは白線の位置。この後100mL追加して合計6.5L ATFを入れました。これでレベルはばっちりです。

とにかくATFのレベル調整はシビアですが一歩間違えばとたんにATを壊しますので慎重すぎるくらいが丁度いいと思います。。

   
 

 

W124 E320まミッションが722.369で容量が大きくATFは6.4LほどでOKでした。

車両ごとにミッションの番号が(例722.433)などと3ケタ、3ケタの数字があります。その数字によりATFの量も違いますのでデーターを把握してからするべき作業と思います。