W124を猛暑から守る(気温が高く渋滞の多い都市部向け  水温・エンジンルーム高温対策 電動補助ファンの有効活用 )2008.7.23

noranboさん考案の93℃で電動補助ファン低速側を回す回路は多くの方が取り付けられ79℃サーモスタットとの連携でワンランク低めの水温が実現できました。

しかし。毎年温暖化が進み大都市では渋滞も重なり水温はジリジリ上昇して熱害によるダメージを知る124乗りとしては内心ドキドキのはずです。
(電動ファンが低速回転していても、それでは間に合わないほどの猛暑が珍しくなくなりました)
冷却系統・エアコンサイクルが正常なら107℃で電動ファンが高速回転しますので心配はいらないのですが出来れば100℃あたりでとどめておきたいことも事実です。

そんな時、124乗り仲間の"Tonyさん"が電動補助ファンの低速回転・高速回転をうまく使う回路を考案作成しyama管理人の元へ送ってくれました。
(どうもありがとうございます。)早速取り付けたので報告します。


*TOYOTA水温スイッチ付けてある車両の電動ファン作動状態は以下のようになります。

LLC温度        作動モード
ACコンプ作動(冷房中)
ACコンプ OFF
LLC温度 93℃以下
電動補助ファン 低速作動
電動補助ファン 停止
LLC温度 93℃以上
電動補助ファン 低速作動
電動補助ファン 低速作動
LLC温度 約98℃以上
電動補助ファン 高速作動
電動補助ファン 低速作動


上記画像右側にあるTOYOTA水温SWを付けていない場合(未改造)は右のリレーから直接車体側低速回転へ繋ぐことでOKです。
(124036にも使えます) 印刷用PDF DLはこちら

注意:熱害から愛車を守りたい仲間のために公開しており自分で造ることはかまいませんが
     商品として同じ回路を造り販売することは固くお断りします。
    


Tonyさん作成の回路とその実写


yama号への取り付け作業


電源はフューズボックス裏のAX-Fan用から取り出しました(画像○印)


ウオポン上のブルー水温センサーから分岐して並列に抵抗を入れます。


リレー2個はこの位置に(スペースが十分ありました)手で持っているのは抵抗。

抵抗について(抵抗の種類):推奨はフィルム抵抗(温度に強い・精度が良い)カーボン抵抗でも良いが温度で多少ドリフトする。
抵抗の容量:1/4W以上(大きい分には問題ない)


解る人には配線の取り回し状況も見えると思います。


1,このページを参考に同様の改造をする場合、当サイト管理人及びTonyさんは一切の責任を負いません。自己責任において作業をしてください。
2,消費電力の関係からオルタネーターやバッテリーに不具合がない健康な状態であることが必須となります。
3,車両のエンジン冷却系統が正常であることも必須条件です。何らかの原因で水温が高めの車両の不具合を改善できる物ではありません。
4,エアコン系統も正常で十分冷えていることも必須です。
5,電動補助ファンの高速回転側を使うので車両のフューズボックス導通や熱による変形がないか確認が必要です。
6,このシステムは124036にも取り付け可能です。
7,商品として同じ回路を造り販売することは固くお断りします。