スロットルワイヤー交換(69700Km 2002.8.22)

最近スロットルペダルの動きに滑らかさがなく、助手席の人の頭がガクッっとしないような発進が難しくエンジンルームのスロットルリンケージに注油しても解決しません。少し踏んでも反応せず、もう少し踏むと1速発進のATですからグワッっと発進です。きっとワイヤーが劣化して動きが悪いのでしょう。もし走行中に切れたら大変です。(心配性)免許取り立ての頃走行中にワイヤー切れてトランクに積んであった洗車用タワシの針金使って応急修理したこともありました。

まずシートを一番後ろに下げバッテリーのターミナル外す。(必須)

ステアリング左のヘッドライトスイッチ周りのパネルをはずすにはライトSWをウエス使いキズつけないようプライヤーで挟んで引っ張る。その奥のSW止めている薄いナットを外しパネルを小さいマイナスドライバーでこじる。BCを引き抜き@A8mmのビス3本外す。
IGキー周りも マイナスドライバーでこじり下にある8mmのビス2本外す。ボンネットリリースレバーはワイヤーを裏で外し下に引くと外れる。裏にビス一本あり。

後で解ったことですがスロットルワイヤー交換だけならここは外さなくても作業できます。まあ構造を知るいい機会になりましたが・・。

という訳でケーブル交換はここからが始まりです!

足元のカバーを外す。Fはプラスドライバー、Eは8mmビス、Dはカーペットめくりプライヤーで左に回す。チョット強引ですが画像の下黒い部分だけ引っ張り出す。

ダッシュ下のカバーが外れたらスロットルペダル上のワイヤー接続部分とその周辺可動部分をよく観察し動くところにグリスなどを塗布すると動きが軽くなります。

上の作業で黒いカバー外すとワイヤーケーブル先端が左画像の樹脂部品でペダルのリンケージに固定されているので先が割れている方を縮め取り外す。

GHのパイプを引き抜く。(緑とグレー)

Iのエキパン下にケーブルを通すラバーのグロメットがあるのでそこにCRCなどを吹き、室内からケーブル外側のギザギザのある(径20mmくらい)部分Mをエンジンルーム側に押し出す。

ケーブルをEGルーム内に引き出しスロットルリンケージ側も外す。

ケーブル ペダル側

Jの穴に2つ上画像のピンが入っています。

Kスロットルペダルの高さ調整はこれを回す。ペダルの高さに不満がなければこの位置を記憶して新しいケーブルも同じ位置にします。取り付けの際はペダルの高さを納得いくまで調整しましょう。

Lインナーワイヤーはテフロンで被覆されていてフリクション対策になっています。

矢印はEGルームから室内に取り付ける方向です。

ケーブルエンジン側

Aはワイヤー上の固定個所。矢印の方向に縮め上に引くと外れる。

Bスロットルリンケージに固定されているガイドピース。矢印の方向にドライバーで押すと下に抜ける。このガイドピースは切り込みがありパーツ単体でも出ています。¥90

先端のコイルスプリングがアソビを取りフルスロットル時のケーブルへの負担を逃がしているようです。アジャストはこのスプリングの上下クリアランスをCのスクリュウで「ゼロ」にします。

矢印のラバーはCRC吹くと入れ易いでしょう。GHで外したバキュームホースも通す事を忘れずに。

新しいケーブルを取り付ける前に 各リンケージをパーツクリーナーでキレイにしスプレーグリスを吹きました。

ケーブルを付けたらエンジンストップ状態でペダルを一杯に踏みキックダウンスイッチが「カチッ」というか確認します。

ワイヤーがスティックすると大変危険なのでエンジンを始動する前に動き、引っかかり、等十分にチェックします。

上が8年使ったケーブル。アジャスト位置で約10mmほど伸びて被覆は熱でボロボロです。しかしインナーワイヤー先端は切れるような作りにはなっていません。もしダメになるとしたらBのガイドピース磨耗かヒビ割れくらいでしょうか。

ガイドピースさえスペアで持っていればワイヤー切れによる走行不能の可能性低いと思いました。

下新しいケーブルはさすがに動きが軽いです。
P/N 124 300 72 30
ドイツSpeedより 19.26EURO

足元のパネル外したついでに各ペダル可動部分、パーキングブレーキペダルなどにも注油しました。滑らかに軽く動くって気持ちいいですね。

HOME      Maintenance

<作業後の試運転>ペダルが軽くなり微妙なコントロールも出来るようになりました。加速までが良くなったような気がします。

後に95年E280リミテッド(RHD)に乗る友人が スロットルペダル動きがシブく重いとのことで私がみることになりました。右ハンドルなのでワイヤーも長く重い要素はありますが まだ走行4万kmなので交換までは必要ないようです。エンジンルーム内のリンケージを見ると油分が全然無く乾いた状態でしたのでスプレーグリスを吹き 室内スロットルペダル上にある可動部分にも同様のグリスを吹いたら嘘のように軽く動くようになりました。重くて悩んでいる方は是非試してみてください。右ハンドル用スロットルワイヤーの部品番号は124 300 74 30 ディラーでの定価は7K円ほどです。