2004年 C180コンプレッサー (WDD203046)                2014年6月 走行60000km

エンジンチェックランプ点灯
排気ガスが ガソリンくさい
燃費が悪い
という症状がありました。

入庫して最初の診断ではこんな感じ。


いったんエラーコード消去して 数回の試運転した後のエラー


もう一回 エラー消去後の診断


それとは別にエアコンのフラップが動いていないエラーがありました。これは今回目を瞑り(冷房はちゃんと冷えます)エンジンの不調を修理することに集中します。


聞く ところによると このタイプはカムのソレノイドからオイル漏れが多いとのこと。早速外してみると・・・
あんのじょう オイル漏れがありハーネスを伝ってECUや各センサーなどに伝って流れ込んでいるようでした。


カムのソレノイド オイルがたまっていました。


ここは新品部品+対策ハーネスを使って組み上げ。エラーのあった高圧センサー(大気圧)も交換しました。
それ以外でエアマスの数値は妥当なものだったのでエアーフィルターだけ念のため交換しました。


車体下、O2センサーのエラーもあったので確認のため接続カプラー抜くと中からとオイルがポタポタたれてきます!
このオイルがO2センサーをだめにしていたように思います。画像は触媒前のO2カプラーですが、触媒後ろのO2カプラーからは更に多くのオイルがたれてきました。
ハーネスを一晩たれ下げておいてオイルが出るのを待ち、パーツクリーナーで何回も できるだけきれいにしました。


ECUのところにもオイルがたまっていました。これは外してオイルの除去。


外した触媒後ろのO2


濃い燃調がO2を真っ黒に


交換前のO2実測値は0mV 時々300mVくらいしか出力していませんでした。排気ガスの温度も低く2000rpmキープしてもなかなか300℃以上になりません。


触媒後ろのO2交換後 リッチストッパーまでの濃い燃調をリセット


冷間始動直後 エンジン回転を1500rpm以上になるようマニュアルでシフトしながら60分くらい試運転。
ようやく触媒後ろのO2が正常範囲へ近づきました。
その後診断機では まだ濃い目の補正がありましたので 診断機で「補正係数」を わずかに薄い方向へ書き換え。


次の日 冷間始動直後水温が60度にならないうちに60分試運転。
ようやく学習値が正常に近くなったようで 触媒前のO2も正常値に。
 

排ガスが(CO)が0.1%へと少なくなり 完了です。アドバイスと情報いただいた方々へ感謝です。どうもありがとうございました。

全体を要約するとハーネスからエンジンオイルが入り込み O2センサーを壊した→間違った(薄い)信号がECUに入り濃い方向へ補正学習。
という顛末のようです。でもECUおび配線の中に入り込んだオイルはまだ少しは残っているので再発する可能性も考えられます。

MEモトロニックにおいて触媒前のO2センサーはワイドバンドセンサーであり早いレスポンスでラムダ制御が可能→ショートトリムを主に受け持ち。
ロングは触媒の後ろO2によって補正学習をするという仕組みなので、今回のように触媒前後両方のO2にエラーがあってもとりあえず後ろのみ交換し診断機でデーターを読みながら触媒前のO2を交換すべきか判断する必要があると思いました。

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