W124 ドアー内張りの外し方とドアチェッカー交換

 Mercedes Benzのドアーは頑丈な作りのチェッカーが使用されていて開けた時 半分開いた所と全開の時、2箇所でクリックがあります。このチェッカーは内部にスプリングと金属ボールが使われていてグリスが切れたりサビの発生などでギーギー音がでることがあります。サビがあれば交換が必要ですが、早めにグリスを補充すれば長く使うことが出来 開閉もスムーズになります。部品番号はW124の場合 126 720 05 16 DOOR CHECK です。これは前後左右共通部品です。

ここで紹介するクルマは94年のW124 E280セダンですから年式やグレードにより細部が若干違う場合もあります。

必要な工具:内装外し用樹脂TOOL、マイナスドライバー(中)、小さな細いマイナスドライバー、プラスドライバー(No.2)、10mmソケットレンチ、10mmメガネレンチ、プライヤー。

作業を開始する前に窓ガラスは締め(上げて)た状態でバッテリーのマイナス端子を外す。作業中にドアーの中に手を入れなければならないので危険防止の為。

まず、ドアミラー内側の三角形パネルを外します。
@の部分にマイナスドライバーを差して矢印の方向に引く。バキッとピンが抜けたらAを矢印の方向に持ち上げると外れます。

 

こんな感じで外れます。矢印がそれぞれの所にはまるようになっていますので、この画像で構造を把握し、外す時のヒントにしてください。

暑い時の方が樹脂類もやわらかく外すのが楽です。寒い時は間違いなく どこか折れたりします。(^^)

パワーシートのスイッチはまっすぐに引っ張れば抜けます。もし抜けない場合はプライヤーにウエスなどをかませ挟んで引っ張ります。次に矢印の所 樹脂のC型リングを細いドライバーで外します。
外したパワーシートのスイッチノブ、Cリング

ここのパネルは画像のように内装外し専用樹脂製TOOLで内装に傷を付けないよう気をつけながらめくります.

ここは上側からTOOLを差し込んで手前に。

 

 

手前に引っ張れば外れます。裏側の構造を見るとツメではまっているのが解ります。
ここのパネルは下側からTOOL差し込んで
同じく裏側の構造。
この部分スポンジをめくるとボルトが見えますので外します。少し奥にあるのでソケットレンチが必要。
ドアーキャッチの所、プラスのドライバーで外し、コの字型 樹脂部品下に引っ張り外します。

ドアハンドル下、矢印部分に内装がはまっていますので樹脂製TOOLでこじり内装が手前に来るように外します。

ここまで来たら、内張りを真上に持ち上げます。手をかける場所は内装の一番下です。(かなり力が要ります)

内張りの裏側構造。このようにフックが10箇所ほどあり、上から下に引っ掛けて固定されます。
内張りが外れたら、矢印ぶぶんから防水ビニールシートを破らないようにそーっと剥します。
こんな感じ。私のクルマはウーファーがドアーに付いていますので、開口部にデットニングシートを貼ってあります。音が引き締まります。
ドアーチェッカーを固定している10mmのボルト。これを外します。

次に矢印の10mmボルト2本外します。Cの所にクリップがありプライヤーで引っ張れば抜けます。そうしたらピンをDの方向に抜きます。

拘ればオートバックスなどで純正色を作ってもらい塗装してから取り付けですね。

ボクはそのまま塗装なしで取り付けました。

ドアーの内側 開口部分から手を入れてドアーチェッカーを取り出します。

この画像でボルト3本と車体側ピンで取り付けられているのが解ります。

樹脂製のカバーははまっているだけです。

1,2はドアーを開けた時のクリックです。

中を見てベアリングが移動するミゾ、錆びているようであれば交換ですがグリスが切れているだけならキレイに拭いてから新しいグリスを塗ります。

またパチンコ玉より大き目のベアリング、表面にサビや磨耗があれば要交換でしょう。

新品はグリス少な目にしか付いていません。品質の良い固めのグリスを補充してから組み込みたいですね。ボクはモリブデングリスを塗り7年経過でも動きは滑らかです。

組み立ては逆をたどって行けばいいですが ドアーの内張りをはめるのは大変です。

ここまでバラしたらパワーウインドーの機械部分もチェックしてギアーやスライド部分にグリスを塗布するといいでしょう。