フロントブレーキ オーバーホール ブレーキホース交換 (70300Km 2002.9.5)
メーカーでは5年ごとの交換を推奨していますが、すでに8年・・思い切ってO/Hすることにしました。しかし左のキャリパーを分解洗浄後組み立てようとしたらリペアーキットのピストンシールが間違って入っていて作業中断。すぐ仲間に聞いたら「持ってますよ!」との返事。即郵送で送っていただきました。wackyさんありがとうございました。
13mm 15mmレンチでスライディングピン上下2箇所緩めブレーキホースのキャリパー側も緩めます。組み立て時ここのボルトは新しいプレコート付きを使い締め付けトルクは35Nm。 | |
パッドセンサーコネクター抜いて10mmレンチでセンサーを外す。 | |
2種類のグリス、ブレーキホース、リペアーキット(これが間違っていたパーツです)、プレコートボルト。 | |
パッドはまだ交換したばかりなので印を付け奥と手前が解らなくならないようにして再利用。スライディングピン、キャリパーは灯油で洗浄後パーツクリーナーで吹き更にエアーガンで吹きキレイにします。 灯油に漬かったシールはふやけてしまうので新品のシール・ダストシールは絶対灯油を付着させてはいけません。 |
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キャリパーをバイスに固定してピストンに厚くウエスはさんでブレーキホースの穴からエアーを少しずつ吹きます。ピストンの径が58mmと大きく中々出ません。エアーを200kpsに上げてようやく飛び出しました。 よっしーさんから戴いたゴム手袋 重宝しています。ありがとうございます。 |
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@は外したピストン ダストシール外したらAのピストンシールを外します。先を丸めたニードルを使いシリンダーにキズをつけないように。(グラインダーで先を丸めました) ピストン、シリンダー洗浄>エアーで吹きキズ、サビなどのチェック。
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ここからは組み立てです。 @ラバーグリスを薄く塗ったピストンシールを取り付けます。ミゾにも薄くラバーグリスを塗布。 ピストンにはブレーキフルードを塗布。 Aのダストシールはピストンに5mmほど入れてからキャリパーのミゾにはめこみます。ここの作業がいちばん難しいです。 |
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この画像は「ふたり鷹」さん提供です!ありがとうございます。 ダストシール組み付けのコツですがまず、ピストンにダストシールを少しはめてキャリパーに付くリップをビローンと引っ張り画像のような状態にしてからキャリパーのミゾにはめ込むとうまく行きます。(^^) |
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Bキャリパーのミゾに全周にわたりキチンとはいっているかチェック。 | |
ピストンを押し戻しCピストンのミゾにダストシールを確実にはめ込む。 | |
ヒートシールドの取り付け。これでキャリパーは完成。 | |
スライディングピンのネジ部にロック剤が残っているのでタップを立て洗浄後脱脂、エアーで吹く。スライド部分にはモリブデングリス(ピストンシールに使った物と同じ)を塗布します。これのダストブーツも本当は要交換なのですがチェックしたらキズ、ヒビ、もなく状態が良かったので洗浄後再利用しました。 | |
ブレーキホースは上11mm下14mmのフレアーナットレンチが必要。締め付けトルクはリヤブレーキO/Hのページ参照。 各部締め付けチェックして(ブレーキホースは念入りに)エアーヌキ。 |
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またしても「パワーブリーダー」でらくちんエアー抜き! 注!「パワーブリーダー」の使い方はリヤブレーキO/Hのページ下に書いてあります。参考にしてください。 |
ジャッキアップしてタイヤを回転させると右前輪だけピストンの戻りが悪いようで少し引きずるような感じでしたがO/H後は軽くタイヤも回るようになり一安心です。
ピストンシール、ダストシール共に弾力もありヒビなども見当たりませんでした。2年ごとのブレーキフルード交換していればかなり長持ちはしそうです。それよりもスライディングピンの清掃グリスアップの方が効果があったようです。ここだけのメンテナンスは簡単でおすすめですね。
これで4輪すべてのブレーキO/H、ホース交換が済みましたがマスターシリンダーはいつにしようかなー。