2004年式三菱FUSOトラックのエアコン修理 (2009.6 走行160000Km)

2009年秋からデリバリー予定カナダBRP社 "SPYDER"のサービス用大型トラック。
冷房の利きが弱いとのことで見ることになりました。乗用車は多く手がけていますがトラックははじめて。
基本的な仕組みは同じなので勉強をかねて修理へチャレンジです。


キャビンが前傾するのでサービス性は乗用車よりやりやすいですね。ただエアコンシステムがどこにあるのか探すのに時間がかかりました。
困ったことにディラーは冷媒量などの基本データーも教えてくれませんでした。


ようやくサービスポートを見つけゲージマニホールド取り付けエンジン始動。しばらくして、よーく観察すると高圧側が上がったり下がったり。
なんとなく冷媒の流れがレシーバーかエキパンで詰まり気味のように感じました。ゲージのメモリから冷媒は減っていないと判断しエキパンとレシーバーの交換で様子を見ましょう。
エキパンは助手席アンダーカバーを外すと見つかりました!

これは冷媒回収してもらいエキパンを交換した後の画像です。エキパン、レシーバードライヤーそれぞれ\3000くらいなんですね。


レシーバードライヤーの交換です。コンデンサーのサイドタンクがレシーバーになっていて内部の活性炭のみの交換です。
キャップもメッシュになっていて同時交換。 ここではトルクレンチで僅か3Nmのトルクで閉めました。


真空乾燥はじっくりと時間をかけました。 ゲージで負圧の維持も確認! 冷媒をお湯で暖めながら充填していきます。
デイラーからの情報がないので冷媒量が解らず・・・ゲージの数値を実ながらの充填。約800gで正常の圧になりました。


吸い込み口気温30℃で吹き出しが風量最強でも13℃寒いくらいの効きでOKとしました。お疲れ様でした!

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