屋根の雪を地下水で溶かす 豪雪の2012.1月
とにかく大雪です!
一夜で50cmは平気でつもります
工場の屋根にも大量に溜まります
でも、ついに・・・! 屋根には雪がありませんよね。 矢印のパイプに注目です
大きくすると・・・パイプとバルブが見えますか? ○部分
そうなんです。地下水をポンプで屋根まで上げて雪を消す作戦。これもDIYなので時間がかかりました。
ポンプは三相200V 1.5KW 能力 125L/min 高さ18.5mまで押し上げ可能
このポンプで約27坪の折板屋根融雪が可能です。
配管はVP50という規格の塩ビ管です。工場の屋根に3本分配しソズルで地下水を吹き出します。
地下水をスプリンクラー方式で散水。水温約12℃なので雰囲気温度で広範囲が消えます
散水ノズルは全部で18個ほど使いました
画像は水圧を下げて撮影しましたが実際はもっと勢いがよく、半径2m近くは水が飛びます
一晩で40cmくらい積もったときもこんな感じで消えます。
自宅の2階から撮影。これで危険な雪下ろしから解放されました。節電しないといけませんが必要な電力と考えてください。
塩ビパイプVP40 もしくはVP50の部品でチーズと呼ばれるT型のジョイントがあります。
画像は40x13(50x13もある)で13mmの部分に配管用テーパーネジをタップで切りました。そこへノズルをねじ込みますがジョイントではなくパイプに直接ねじを切っても使えます。
下画像のノズルは地元の配管設備専門店で売っていて、そのお店オリジナル商品なのです。ほかにもいろいろな散水ノズルはあるようですが折板屋根用ではコレが一番均一に吹き出します。
片方へ散水するノズルと両側へ散水するノズルがあり穴の大きさも3mm,5mmと種類は豊富です。
ボクは3mm穴のノズルを使い、片方へ散水するノズルと両側へ散水するノズルは屋根の場所によって使い分けています。
下画像は5mm穴 片側散水ノズル(散水角度 約180°) ネジは上画像にある 管用テーパーねじでシールテープ巻いて取り付けます。
配管の末端には掃除用ゴミ排出口をつけておくことが必要です。
肝心の井戸についてはこちらで書いています。
配管する上でのポイントは全体に緩やかな勾配をつけること。その意味は・・・ポンプ停止後速やかに配管内部の水が排出できないと凍結による損傷可能性があるので。
全体を見て一番低い部分のパイプ下側へ直径2.5mmほどの排水穴をつけておくと凍結を防ぐことができます。
矢印の第一工場屋根にも散水式屋根融雪をつけていまして、画像のように大雪も気にならないほどの設備です。