天井内装外したらスライディングルーフユニットの全貌が見えます(ここはリア側) Bはトランクルーム左から伸びているワイヤー。これは今回そのままにしておきます。 Aは固定ボルト。ここのみ左右M6ボルトですが他はタッピングビスにて固定されています |
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一番重要なことは同じ位置に取り付けること。そうしないと閉まらなくなるでしょう。 マニュアルには位置決めのSSTが出ていますがあるはずもなく・・・ そこで6箇所にマスキングテープを張ってマジックインキで印を付けました。(Fロアアーム外したときと同じ手法) フロント側の固定ボルトもすべて2面幅10mm スライディングルーフユニット4隅には水排水のドレンホースがありこれも外しました ここで工場のスタッフにお願いして4人がかりで抑えながらエアーラチェットでボルトを緩めそーっと下ろしました。
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どうやっても車外に出せないので(組み立ててからウインドウシールドを取り付けていると思う)窓を全開、ドアに角材を置きその上にスライディングルーフユニットを置いた。(これも工場スタッフのアイディア) 後ほどフロントシートとセンターコンソールを外せばスライディングルーフユニットをそっくり車外に運び出せると聞きました。 開口部内周に付いているラバーシールは引っ張れば外れました。 画像はサビのある場所をチェックしている工場のシャチョーです |
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ラバーシール外すとサビがみえました |
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拡大するとこんな感じ。 サビの原因を予想してみると、ラバーシールが硬化して隙間が出来た。一応水が入らないようシールには山がいくつかあるが隙間が出来て一旦水が入ると乾きにくい。 その結果塗装が弱いところからサビが発生。そんな推理が成り立ちます。
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サンドブラストでサビを取る前にマスキング | |
表側 結構広くサビているのがわかります | |
室内にサンドブラストのビーズが入らないよう毛布たシーツ敷き詰め社長自らサンドブラストかけています | |
地肌がでたところで素早くサビ止め(ハケ塗りでサフェーサー塗布) ここからはプロにお願いしました。 |
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翌日には下地処理から塗装まで完了し赤外線ヒーターで乾燥しているところです。 この状態では塗装ブースに移動出来ないので作業した場所で塗装していただきました。 |
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ルーフ表は部分的にボカして塗装してもらいました。 内側(サビ発生した周辺)は筆で丁寧にサビ止めしてもらいました。 いよいよ組み立てし ルーフを閉じることが出来たら磨きに入ってもらいます |
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今回発生した錆びについて考えてみると車両使用方法問題があるわけではなく飛び石など外的損傷でもありません。こうゆう場合ディラー/メーカーではどういった対処をするのか知りたくなりました。かつてAUDIを購入した時読んだカタログには「車体の塗装は10年保障」とありました。ひょっとしたらMercedesはそれ以上の保障を設けているかもしれない・・・・という訳で某有名ディラーにTELして質問してみました。
yama(以下y):えーと1994年式E280に乗っています○○と申します。
某ディラー(以下d):どうもありがとうございます。
y:「これこれこんな感じでサビが発生し板金塗装工場に見てもらったらすぐに修理しないといずれは穴が開きます」とのことなんですが車両使用方法問題があるわけではなく飛び石など外的損傷でもない場合の保障範囲というものはどれくらいなのですか?
d:ケースバイケースなのですが一応10年10万kmあたりまでが目安となります。
y:以前乗っていたAUDIは10年保障とのことだったのでMercedesはもう少し長い保障があるかもと思いました。
d:いずれにしましても私共ディラーはDCJに報告し指示を仰ぐようなカタチになります。一応DCJへ質問・相談されてはいかがでしょうか?電話番号は○○・・・・です。
y:それではDCJに相談してみます。ありがとうございました。
●教えていただいた電話番号はメルセデスコールでした。フリーダイアルなので早速電話してみます。
y:1994年式E280に乗っています○○と申します。
D:どうもありがとうございます。
y:「これこれこんな感じでサビが発生し板金塗装工場に見てもらったらすぐに修理しないといずれは穴が開きます」とのことなんですが車両使用方法問題があるわけではなく飛び石など外的損傷でもない場合の保障範囲というものはどれくらいなのですか?
D:現在塗装に関しての保障は設けておりません。従いまして新車から2年3年あたりでも保障はいたしかねます。
y:そうなんですか!AUDIはカタログに10年保障をうたっていますが・・・
D:販売店がお客様とのお付き合いの中で無償修理という場合もあるかとは思いますがメーカーとしては保障いたしておりません。
y:解りました。どうもありがとうございました。
●以上のような内容でした。前置きが長くなりましたが第2話をどうぞ。