W124 1994 E280 M104EG Belt Drive ファンベアリングとエアーポンプリペア 2011.8.17 110000km
2004年 80000km時に交換してから3万km走ったベルトです。ひびだらけでした。
ビスカスファンクラッチはまだ大丈夫でした
上のビスカスファンクラッチの軸受け ファンベアリングからちょっとだけ音が出ていました。ここのプーリー取り付けボルト4本は15Nm
順序が逆ですが・・最初に冷却水をシリンダーブロックとラジエターから抜き
フロントカバーの前にあるラジエターホースも外しヒーターバルブからのリターンホースも外しました。
ファンベアリングはブラケットごとの供給ですがケチってベアリングのみ交換しました。
左が外したブラケットで右が新しいベアリングを組み込み完成したもの。その方法とは・・・
ファンブラケット 取り付けボルト21Nm
Aはファンブラケットから抜いたベアリングでセンターのボスが一体になっています。ビスカスファンクラッチ中心のボルト45Nm
BはAと外径・厚さが同じ汎用5204というサイズのベアリングです。このベアリングに旋盤でセンターに圧入するボスを作りました。
(出来ればラバーシールのベアリングが望ましいです)
Cはセンターのボスに圧入されているフランジで、これにプーリーが固定されます。
●このブラケットは新品の定価が4.5万円ほど(104 200 13 28)ですが手間をかけCのフランジをプーラーで抜き、アルミ製のブラケットからベアリング(ボス一体)を抜きます。旋盤で作ったボスを5204ベアリングへプレス圧入し組み立て。正確にオフセットなどを計測しながら微調整しました。
手で持っているのが下画像のBへセンターボスを入れて組み立てたもの。ここまでだいぶ時間がかかっています。
ネットオークションで検索すると社外品で1.6万円前後なので作ることが可能な環境以外ではAssy購入がいいと思います。
エアーポンプのプーリーベアリングからもちょっとだけ音が出ていました。これも定番です
ファンブラケットがエアーポンプ固定もかねていますので今回のように同時作業は効率的と思いました。
エアーポンプは(104 140 14 85) 新品定価25.5万円。プーリーのリペアキット新品定価(104 140 08 86 )約8.5万円と高価なのでリペアが出来ればありがたいですね。
全ばらしでお掃除
きれいにしてゴミも除去
プーリーのベアリングは右のリングが押さえで入っていて○印部分をカシメてあります。このカシメを削りリングを外してからプレスでベアリングを抜きました。
ベアリングの洗浄・グリス充填 (ティキソグリス使用)
ベアリングの組み付け+本体への組み立て
もし完全にベアリングがダメなら INA製でL32/52 2RS AH03 というもの。高価ですが単体で輸入は可能らしいです。
ちょっと変わった形のスナップリング
新品のベルト(6PK2415)を取り付けベルトドライブのプーリーすべて気持ちよく回るようになりました。冷間始動からアイドリングまで静かです。
ファンベアリングとエアーポンプのベアリングは異音が出る前に外して洗浄+グリス入れ替えなら長持ちしそうです。たぶん10万km以内なら・・・
おまけ。スペアタイヤの空気圧も高めに入れておきました。一度も使った形跡が無いスペアタイヤ。タイヤも1994年製