E280Tの整備 MY1996 No.140 187000km 2012.11.17-
抱えている問題はエンジンのハンチングがひどい。これはスロットルアクチュエーターやHFMコントロールユニットの問題。
走行距離からAT内部の消耗部品、その他細かい電装品の不具合などがあります。
可能な限りリペアでコストを抑えた整備をしながら「出先でのトラブル防止」と「車両全体の調子良く」を目標に。
最初に診断機でのDTC読み取り
O2センサーとエンジンECUが不良と思われます
以前HFMの107というエラーはE320でも経験しました。
107ドエルアングルゲンカイイチ・・・これはイリジュウムプラグを使った場合にイグナイター回路の負荷が増えECU内部の部品が壊れると出るエラーと思います。
スパークプラグをチェックしようとカムカバーのボルトゆるめようとしたら6本のうち5本が締まっていません。
カムカバーの雌ネジがダメになっていました。
使ってほしくないイリジウムプラグが付いていました。これが点火系統トラブルの原因かも。 F8DC4へ交換しないといけません。
ラジエターのサイドタンクから冷却水漏れあり・・・このラジエター粗悪品??
マフラーのつりゴム 2カ所 切れていました
DTCからHFMコントロールユニットを調べてみます。
ATを降ろすためフロントパイプ O2センサー外しました
このO2センサーは壊れているので交換です
ATF排出
ディスクジョイントのボルト ワッシャーが1コ無かったり・・・回転バランス狂いますので ちゃんとワッシャー使い組み立てます
11/19 17:00 ミッション 降りました
オイルまみれで激しい汚れ。以前、エンジンオイルの漏れがあったようなので その汚れがATケースまで及んでいました。
とにかく全体の洗浄をやってここまできれいになりました。
リペアキット
リバースは使用限界に達していました。バックしなくなる前にやって良かったと思います。
バッテリーのプラスケーブル 配線がボロボロでした。
新しい電線で作りました。
ワイパーはアームの裏側 矢印のところが骨折 ここは中古部品で
丁寧にグリスアップ 滑らかに動きますように
メインコンピューターは内部の損傷がありリペアに出しました。
スロットルアクチエーターの配線はヒビがあり ボロボロでした。これもリペアに発送しました。
カムカバーのねじ山 6コのうち5コがダメでした。これがしっかり締まらない場合IGコイルの熱がアルミの放熱ブロックへ伝わらずコイルが壊れる原因となります。なぜねじ山が壊れたままにしたのかわかりませんね。
リブドベルトからキュルキュル鳴きが出ていたので点検
ヒビが入っていました。
これを外すためファンを外しましたがビスカスファンクラッチのボルトHEXの穴が「なめた」ままになっていました。
ファンをはずすのに時間がかかりました。
ボルトの頭をドリルでもんで・・ようやく外せました。
走行距離が多いのでセルモーターも外し 内部点検 清掃 ブラシチェック グリスアップしました。
大量のカーボンが詰まっていて回転抵抗になっていました。
オルタネーターも点検。ベアリングは大丈夫ですがブラシが使用限界でした
矢印がブラシ
工場の床にオイルが溜まりました。色からエンジンやATじゃありません。パワステ・リアレベポンプからの漏れです
矢印あたりからの漏れが多いです
各プーリーの回転を点検
1,ガイドプーリー:っこれはベアリングがダメで交換です
2,3,4,5は滑らかに回り まだまだ大丈夫でしょう。
結構全体にオイルでベットリですが観察するとパワステ、リアレベ ともに圧力が低いリターン側ホースの劣化でした。
パワステオイル抜いてフィルターも外しました。
フィルターは洗浄して取り付けました
外した2本のホース。上の長い方がリアレベ
交換後。ホースバンドも より確実なホースを痛めずしっかり締まるものへ交換しました。
パワステオイル リアレベオイル 新しいのを入れてホース交換終了。
とにかく 地道に カリカリとブレーキダストを除去します。丁寧に取り除けばパッドの動きも良く鳴きにくくなります
左 フロントキャリパーは ヒートシールドが間違ったミゾへ入っていました。清掃後 修正
カップのグリスも補充しスライドピンの動きが良くなりました。
前輪のパッド(残り7.2mm) も全体を清掃 定評あるワコーズ ブレーキプロテクター塗布
完成。ハブ面もばっちりさび取りして。
リアブレーキも 同様 ダストの清掃 ドエルピン スプリング パッドとひたすらお掃除。こちらもワコーズ ブレーキプロテクター塗布。
リアブレーキパッド、ベースプレート以外の残り厚さ6.8mm
ブレーキシムグリスはほとんどありませんでした。
完成。ハブ面もきれいにしました。