第３話　W124 デフサイドシール交換

1		ドレンプラグ・オイル注入口はしっかり締めて　ABSセンサーの穴はウエスで塞ぎ真鍮ブラシなどでゴシゴシ灯油で丸洗い＞次にはじめさんから高圧洗浄機で全体を洗ってもらいました。気温が高ければ塗装したいところですが、今回はこのままです。
2		ここからの作業はデフ本体を専用スタンドに取り付けるのがベストですが作業台に乗せ手で押さえてもらいました。エンドカバーは１０ｍｍのトリプルスクエアーで緩め外し、次にAの部分にあるロックリングをフックを引っ掛けて抜きます。これでコネクティングフランジ（ドライブシャフトと繋がっているところ）が抜けます。
3		抜いたロック・リングとエンドカバー（このエンドカバーはアルミでした）ロック・リングは左右で２個使われています。結構肉厚でキツくはまっていますので抜けた拍子に　ピーン！と飛んで行ってしまいました。後で思ったのですが穴にワイヤー通して抜くことも可能ですね。
4		まず、用意した新品シールと同じ物か確認をし、同一と判断出来ましたのでシールの取り外しにかかります。矢印部分にキズをつけないよう注意しながらプライバーでオイルシールを抜いたところです。中にテーパーローラーベアリングが見えます。
5		コネクティングフランジのC部分はオイルシールの当たり面ですが＃８００の耐水ペーパーで面を整えます。 Dは打ち込んだオイルシール。このオイルシールは径６５ｍｍですから、ほぼ同じ外径の工具があればいいのですが今回はアルミのブロックをあてがい叩きました。丁度クボミに入ってカンペキに打ち込むことに成功！間違って購入したASR付き車両用サイドシール(014 997 72 47)は外径９３ｍｍですので打ち込む場合の参考までに。 Eはシャフトと当たるオイルシールの命部分（リップ）ですがベアリング用グリスを薄く塗布。（マニュアルではハイポイドギアオイル塗布となっています）コネクティングフランジを元通りにはめ込みロック・リングを嵌めます。ここはラジオペンチ（先のギザギザが減っていない新しいものがあれば最高）で挟み押し込みました。ロック・リング(115 994 04 34)はしっかりと弾力があったので再利用しましたが新品を準備しておけばと反省しました。
6		ここからはプレスに固定して作業しました。左右のサイドシールも無事　済んだのでエンドカバーとの当たり面をスクレッパーでキレイにしオイルストーンで平滑に磨きました。ヨコにしていると若干オイルがタレて来るのでウエスをはさみ液体シールを均一に塗布し、素早くエンドカバーを取り付けます。ここではワコーズのシリコンガスケットを使用しました。（耐油・耐ガソリン・２５０℃までの耐熱）
7		エンドカバーもスクレッパーでガリガリ　＞　オイルストーンで平らに。ボルト８本はワイヤーブラシでネジ山をキレイニし脱脂しておきました。
8		エンドカバー　ボルトの締め付けです。対角線を意識しながら締めていきます。締め付けトルクはフランジのあるボルトの場合３０Nmで締めてから　更に４５度の角度締めとなっていますが　やってみると３０Nmで締めた後どうしても４５度は回りません。（締めすぎになりそうで・・）ここは最終的に５０Nmで締めました。ここでデフはひとまず完成！
9		ついにデフの取り付けです。最初は前側のマウントから・・ラバーマウントの上下・ワッシャーの位置に注意し最終的には車体側２面幅１７ｍｍのメガネレンチで押さえ下からは８ｍｍHEXで締めます。４５Nm
10		ボルトの穴が中々合わず一番苦労したリア側のマウントです。このボルトはロックタイト塗布し１２ｍｍHEXで締め付けますがトランクの出っ張りが邪魔をしてトルクレンチが入りません。はじめさんが１２ｍｍのLレンチをカットして　それを１２ｍｍのソケットで締めました。１２０Nm ABSセンサーのOリングにギアオイル又はグリスを塗布して取り付け＞締め付けは８Nm
11		あらかじめボルトをワイヤーブラシで掃除し脱脂しておきました。ここもロックタイト塗布し締めていきます。ようやくドライブシャフトの取り付けです。向かい合う２本を先に仮締め＞下側４本締め＞リフトを下げ＞パーキングブレーキ開放＞タイヤ回して＞Pブレーキかけて＞リフトを上げ＞残りの２本を締めるる　という手順でやりましたが　ここは大変でした。HAZETのトルクレンチはラチェットが７２ギアなので５度ずつ送れ使い勝手は最高です。締め付けトルクは７０Nm
12		最初に付けた合いマークをあわせ　新品のジョイントディスク取り付け締め付けはM12ボルトなので６０Nm
13		ドレンボルトにシールテープ巻き５０Nmで締め付けサクションガンで純正ハイポイドギアオイルを注入　規定量１．３Lでフィーラーボルトのレベルぴったりでした。ここも５０Nm プロペラシャフトセンターベアリングブラケット２５Nmで締め各部点検。締め忘れなどないか入念にチェックしました。ついに完了！お疲れ様でした。
14		その後、テストを兼ねて　高速道路（圧雪でしたが）で「ぬうわ」まで出してみましたがデフが落ちるとかドライブシャフトが外れるとか振動が出るなどの異常ありませんでした。オイルも漏っていません（＾＾；　デフマウント・FXジョイントディスクが新しいのでシフトショックほとんど感じないほどなめらかになりました。更に３００Kmほど走りましたがオイル漏れも止まり完璧なようですが油分が完全に無くなった為デフハウジングにサビが少々発生したのでハケ塗りでサスからマフラーまで塗装してみました。けっこう美しくなったので自己満足（＾＾）
		Maintenance

1		ドレンプラグ・オイル注入口はしっかり締めて　ABSセンサーの穴はウエスで塞ぎ真鍮ブラシなどでゴシゴシ灯油で丸洗い＞次にはじめさんから高圧洗浄機で全体を洗ってもらいました。気温が高ければ塗装したいところですが、今回はこのままです。
2		ここからの作業はデフ本体を専用スタンドに取り付けるのがベストですが作業台に乗せ手で押さえてもらいました。エンドカバーは１０ｍｍのトリプルスクエアーで緩め外し、次にAの部分にあるロックリングをフックを引っ掛けて抜きます。これでコネクティングフランジ（ドライブシャフトと繋がっているところ）が抜けます。
3		抜いたロック・リングとエンドカバー（このエンドカバーはアルミでした）ロック・リングは左右で２個使われています。結構肉厚でキツくはまっていますので抜けた拍子に　ピーン！と飛んで行ってしまいました。後で思ったのですが穴にワイヤー通して抜くことも可能ですね。
4		まず、用意した新品シールと同じ物か確認をし、同一と判断出来ましたのでシールの取り外しにかかります。矢印部分にキズをつけないよう注意しながらプライバーでオイルシールを抜いたところです。中にテーパーローラーベアリングが見えます。
5		コネクティングフランジのC部分はオイルシールの当たり面ですが＃８００の耐水ペーパーで面を整えます。 Dは打ち込んだオイルシール。このオイルシールは径６５ｍｍですから、ほぼ同じ外径の工具があればいいのですが今回はアルミのブロックをあてがい叩きました。丁度クボミに入ってカンペキに打ち込むことに成功！間違って購入したASR付き車両用サイドシール(014 997 72 47)は外径９３ｍｍですので打ち込む場合の参考までに。 Eはシャフトと当たるオイルシールの命部分（リップ）ですがベアリング用グリスを薄く塗布。（マニュアルではハイポイドギアオイル塗布となっています）コネクティングフランジを元通りにはめ込みロック・リングを嵌めます。ここはラジオペンチ（先のギザギザが減っていない新しいものがあれば最高）で挟み押し込みました。ロック・リング(115 994 04 34)はしっかりと弾力があったので再利用しましたが新品を準備しておけばと反省しました。
6		ここからはプレスに固定して作業しました。左右のサイドシールも無事　済んだのでエンドカバーとの当たり面をスクレッパーでキレイにしオイルストーンで平滑に磨きました。ヨコにしていると若干オイルがタレて来るのでウエスをはさみ液体シールを均一に塗布し、素早くエンドカバーを取り付けます。ここではワコーズのシリコンガスケットを使用しました。（耐油・耐ガソリン・２５０℃までの耐熱）
7		エンドカバーもスクレッパーでガリガリ　＞　オイルストーンで平らに。ボルト８本はワイヤーブラシでネジ山をキレイニし脱脂しておきました。
8		エンドカバー　ボルトの締め付けです。対角線を意識しながら締めていきます。締め付けトルクはフランジのあるボルトの場合３０Nmで締めてから　更に４５度の角度締めとなっていますが　やってみると３０Nmで締めた後どうしても４５度は回りません。（締めすぎになりそうで・・）ここは最終的に５０Nmで締めました。ここでデフはひとまず完成！
9		ついにデフの取り付けです。最初は前側のマウントから・・ラバーマウントの上下・ワッシャーの位置に注意し最終的には車体側２面幅１７ｍｍのメガネレンチで押さえ下からは８ｍｍHEXで締めます。４５Nm
10		ボルトの穴が中々合わず一番苦労したリア側のマウントです。このボルトはロックタイト塗布し１２ｍｍHEXで締め付けますがトランクの出っ張りが邪魔をしてトルクレンチが入りません。はじめさんが１２ｍｍのLレンチをカットして　それを１２ｍｍのソケットで締めました。１２０Nm ABSセンサーのOリングにギアオイル又はグリスを塗布して取り付け＞締め付けは８Nm
11		あらかじめボルトをワイヤーブラシで掃除し脱脂しておきました。ここもロックタイト塗布し締めていきます。ようやくドライブシャフトの取り付けです。向かい合う２本を先に仮締め＞下側４本締め＞リフトを下げ＞パーキングブレーキ開放＞タイヤ回して＞Pブレーキかけて＞リフトを上げ＞残りの２本を締めるる　という手順でやりましたが　ここは大変でした。HAZETのトルクレンチはラチェットが７２ギアなので５度ずつ送れ使い勝手は最高です。締め付けトルクは７０Nm
12		最初に付けた合いマークをあわせ　新品のジョイントディスク取り付け締め付けはM12ボルトなので６０Nm
13		ドレンボルトにシールテープ巻き５０Nmで締め付けサクションガンで純正ハイポイドギアオイルを注入　規定量１．３Lでフィーラーボルトのレベルぴったりでした。ここも５０Nm プロペラシャフトセンターベアリングブラケット２５Nmで締め各部点検。締め忘れなどないか入念にチェックしました。ついに完了！お疲れ様でした。
14		その後、テストを兼ねて　高速道路（圧雪でしたが）で「ぬうわ」まで出してみましたがデフが落ちるとかドライブシャフトが外れるとか振動が出るなどの異常ありませんでした。オイルも漏っていません（＾＾；　デフマウント・FXジョイントディスクが新しいのでシフトショックほとんど感じないほどなめらかになりました。更に３００Kmほど走りましたがオイル漏れも止まり完璧なようですが油分が完全に無くなった為デフハウジングにサビが少々発生したのでハケ塗りでサスからマフラーまで塗装してみました。けっこう美しくなったので自己満足（＾＾）
		Maintenance