フロントハブベアリング クリアランス計測とグリス交換 72900km 2003.3.25

メーカーでは5万kmごとのメインテナンスが推奨されているハブベアリングの点検と測定、グリスの入れ替えを実施しました。
この作業にあたり「Wackyさん」がすでに作業を実施されていてWebページで詳しいレポートをしてくださったので大変参考になりました。ありがとうございました。

◆整備データ
ベアリングの遊び(ガタ)0.01〜0.02mm
ウレア系純正グリス 片側75g使用
◆用意した部品
HUB SEAL 001 997 51 47 Qty2  ¥880×2
グリス   001 989 23 51 10    ¥1188

ジャッキアップ後ウマをかけタイヤを外し ブレーキキャリパーをブレーキアンカー一体のまま外し針金でAの位置にぶら下げる。ブレーキローターが新しいのでミミがなくパッドもそのままで外れました。

車体色(744)で塗装した自作のフックです。(^^)
Bの所をハンマーでたたきハブキャップを外します。

まずガタの測定です。グリスはかなり黒いですが規定値の0.02mmでした。(グリスはウエスで除去してから計測)

Cはブレーキローターをがっちり固定するため22mmと23mmのソケットを使いホイルボルトで締めました。

センターのナットはM6のロックボルトを5mmHEXで緩めたら手で回りました。(それくらい弱く締まっています)

ナット、3角形のワッシャーを外したところ。

グリスが黒いのがわかります。

ハブの裏がわにハブシールがありますのでバイスで固定してからプライバーでこじり外しました。かなり固いです。ハブ側にキズをつけないよう慎重に作業しました。

大、小 各1コのテーパーローラーベアリングが使われています。

大 NTN 4T-LM67048 V2 (MB No 000 981 50 05)

小 NTN 4T-LM11849 V1 (MB No 000 981 59 05)

ベアリング交換の場合はシール、キャップ等セットになったリペアーキットがあります。(201 330 02 51)

ポリタンクの横をぐるーっと切りとった洗浄用容器

灯油を使って洗います。

パーツクリーナーで吹いた後エアーガンでガンガン吹きます。
ねりワサビ・・じゃなくグリス75gを計量。

押し込むようにグリスを入れます。

ハブシール(左上)の内側、リップにも塗布

ハブ内側にもたっぷりと

ハブ裏側、ABSセンサーのギザギザ周辺サビがひどいのでワイヤーブラシできれいにし、塗装。

ベアリング(大)をはめて
更にグリスを塗り
ハブシールを置いて
アルミのブロックで水平に叩き込む

ステアリングナックルのシールがはまる部分は#800のペーパーで表面を整え、ここにもグリスを塗布し上の画像で組み立てたハブをはめ込みベアリング小>ワッシャーの順で組みナットを締め込みます。

このナットがベアリングの遊びを決めるので ここからは慎重に・・。
ブレーキローターを取り付けホイールボルトでしっかり固定した後 一旦スパナーで強めに締めグリスが落ち着いてから緩めダイアルゲージをセットしてガタを測定。0.02mmとなるところはナットを指の力だけで締めたときでした。締めこむ方向で調整を終わること。(Wackyさんのページより)

M6 5mmHEXでロックします。このトルクは12Nm

 

 

更にグリスを補充。キャップにもグリスを詰めます。

ローター固定のボルトは10Nm キャップをはめて完成。

ブレーキキャリヤー固定ボルトは115Nm

ついでにABSセンサー外し鉄粉除去、掃除しました。