W124 E280 アイドリングが不安定

近所に住む友人(米作りの師匠)の1995年 E280LTD  走行52000kmの車庫保管極上車ですがアイドリングが不安定との相談です。
この固体は私が知っているW124の中でもダントツ程度抜群です。


エンジンハーネスは交換済みですがが 画像のとおり700〜900rpmをフラフラを変動。この状態でクリープ渋滞走行するとギクシャク・・。
すぐにエンジンテスターで点検する環境に無いのでyama号と2台並べてチェック。(こんな時同じ型式は助かります)
バージバルブを交換してみる⇒変化なし。 次にyama号のエアマスセンサーを移植⇒アイドリング安定!
ということでエアマスセンサーをWebから購入。(約5諭吉)新品に交換し完治しました。

しかし後日TELで不安定なアイドリングが再発とのこと。困りました。掲示板で尋ねると「あらえびすさん」からコメントいただきました。

「あらえびすさん」:「こんばんは、ご無沙汰してます。 この夏、手術しましたので報告です。参考になればと。 スロットルボディの配線、IGコイル、サプレッサ、マスターバック負圧ライン(逆止弁割れ)と大変でありました。 それで、先ずインマニからの負圧ライン、ホース、コネクタ等から2次エア吸い込みの再確認、IGコイル周り、それでもだめならスロットルポジションセンサー、最後にスロットルボディでしょうか。安い順です。 」

なるほど。苦労して解決された体験談はありがたいです。次にnoranboさんからのコメントいただきました。心強いです!

「noranboさん」:「280と320ではエアマスの数値も吸入空気量が違うので変わります。 今まで街乗りばかりで、いきなり高速走行後にアイドル不安定な時 エキマニ後方のEGRバルブの密着不良ということも考えられます。 写真にある右上のハンディバキュームでEGRバルブが若干開いた状態を作り エンジン回転とエアマス数値をグラフ化しました。 参考になるでしょうか。」

忙しい中、noranboさんに2次エアー吸うと起こる変化を擬似的に作っていただきました。恐縮です。

これはインマニから取っている負圧関連の配管図です。最初に疑うは2次エアーの吸い込みということなのでヘッドライトの上下アジャスターやエアコン関連のフラップなど吸い込み音を含め徹底的に探しましたが見つかりません。

 


ここまで調べましたが解決できず。師匠のアドバイスにより一度エンジンテスターで調べてみることにしました。

我が家からディラーまで75kmもあるので不便ですが近いところにテスター(X431)
があるとのことなのでTELで予約して調べてもらいました。

8番ポート(エンジンコントロールモジュールHFM-SFI)に黄色、黒がアースで1番ポート、電源はバッテリーから直接もしくはAC電源からということを教えていただき無事読み出しできました。下記のとおりです。

 

問題は「Idle switchがOFF」になっているところとnoranboさんに指摘していただきました。 その結果ECUがアイドリング中と判断できず高めの回転となりパワステやエアコンの負荷によりフラフラと回転が定まらずということのようです。これで納得いきました。早速「アイドルスイッチ」を点検です。O2センサーアップストリュームとアイドルスピードエアーの数値はX431が読み込みエラーなので気にしないでOKとのことです。


2007.10.9 ようやく時間が取れたのでクルマを引き取り修理にかかりました

エンジン始動の前にエンジンルーム、スロットルケーブル先端のリンクを手で動かして「スロットルアクチュエーター近くで聞き耳を」立てます。スロットルアクチュエーターにIdle switchが付いています

yama号はここでスイッチの音が「カチッ!」と言いますが このE280LTDは無音です。スロットルケーブルの遊びを大きくする方向でアジャストを回し何回か繰り返すうちに「カチッ!」という音がするポイント見つかりました!

何のことは無い。スロットルケーブルの「遊び」を詰めすぎていてアクセルOFFでもアイドルスイッチがONになるところまでレバーが戻らなかっただけという落ちです。念のためスロットルリンケージ全般に注油し滑らかに動くようにしました。試運転で正常なことを確認。しかしW124の右ハンドル車はアクセルペダルが重めで動きも滑らかさが無いですね。何か対策は?

これでアイドリングはピタリと安定。苦労が報われた瞬間です。ご協力・アドバイスいただいた皆さんに感謝です。どうもありがとうございました。

友人には一番最初にエアマスを交換するという出費させてしまい反省しています。

この日は時間があったのでATF/フィルター ブレーキオイル など交換しブレーキローターやパッドの点検、フレキシブルジョイントディスクや燃料ホースなど下回りの点検もばっちり行終了としました。友人も安価に修理が完了しクルマも好調と喜んでいました。もちろん私も。

2007.10.31追記:KEジェトロの300E/260Eはスロットルバルブスイッチといいエアフロセンサーの下あたりについています。やはりアイドリング状態という指示を出す部分が必要なんですね。その画像はこちら

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