以前から気になっていたエアコンONで(コンプが回ると)うなるような音がする症状についてE320に乗る友人から情報をいただきました。それは私と同じくエアコンONで音が出るとのこと・・アイドルプーリー・ベルトタイトナープーリーの交換で音が収まったようです。4年と24000kmのあいだベルトドライブ関係はメインテナンスしてなかったので淡い期待(音が収まるかも・・)を抱きながらベルトタイトナー・アイドルプーリー・リブドベルトを交換してみました。
使用パーツ
ベルトタイトナー 103 200 08 70 (febi) ドイツSpeedより 125.97EURO
リブドベルト 011 997 47 92 (コンチ)ドイツSpeedより 23.47EURO
SHEAVE PULLEY 601 200 10 70 (純正)フリーランにて
まずバッテリーのターミナルを外し(必ず) ファンシュラウドを取り外します。 Aのツメを内側に縮めB方向に引き抜く 次にC方向に回すとシュラウドが外せる |
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ラジエター右側(一般的に左右はクルマの進行方向に対して)のツメを上に持ち上げる | |
ラジエター左側 ラジエターホースTOPの下にあるツメを持ち上げる | |
10mmHEXで画像のベルトタイトナーロックボルトを1/2回転緩めます。(最後に締めるときは75Nm) | |
アジャスターボルトを反時計回りに緩めます。 | |
5mmHEX3本外しファンを取り外します/ここはM6なので締め付けトルクは10Nm. 次に必ずパワステ・ウオーターポンププーリーの固定ボルトを緩めておきます エアーポンプ上のアイドラープーリーのキャップを外し真ん中のある6mmHEX(M8)ボルトを外すとプーリーを取り出すことが出来ます。ここの締め付けトルクは29Nm
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ベルトを外したらin-hex10mmのロックボルトを外し、A/B/Cの2面幅13mmのボルトを緩めますが・・・Cのボルトだけは裏側がナット(2面幅13mm)で止まっています。 ここA/B/Cの締め付けは21Nm マニュアルにはビスカスファンクラッチとパワステポンプも外すように書かれていますが外さなくても出来そうなので、このまま進めました。 ダンパー上は2面幅13mmボルト、これを先に外しました。 ブラケット外してからDのダンパー下固定ボルト2面幅11mm外しました。
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Cの裏側がナット(2面幅13mm)・・・これを押える工具は↓の画像 |
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非常に狭く手が入らないので画像のようなkokenのナットグリップソケット+エクステンションを使いました。このソケットは下向きにしてもナットが落ちず便利です。
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アジャスター(矢印)を置き去りにしベルトタイトナーを外した
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ベルトタイトナー新旧比較 角度でいえば30〜40度ほどねじれてしまっています。使用限界でした。プーリーも古い方は「シャー」と音が出ますが新品はねばるような感じ | |
新しいタイトナーをセットしタイトナープーリーは上に上げておくテンションマークはFの位置で。 A/B/Cそれぞれのボルトを21Nmで締めたらウオポンとパワステプーリーを取り付けます。トルクは32Nmですが本締めはベルトを付けてから。 Eのロックボルトは最後に75Nmで締めます。 |
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アイドラープーリー(SHEAVE PULLEY)新旧 古い方は「シャー」と音が出ますが新品はねばるような感じ
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ベルトはこのようにかけます。最後にアイドルプーリーを取り付けてからテンションをかけます。 下手な図ですみません(^^; |
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新品のアイドラープーリー(SHEAVE PULLEY)取り付け |
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ベルトを張ります・・「の」の字・・時計回りで締まります。 | |
矢印のポインターがここまで来るように張ります。 |
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ウオーターポンプ・パワステプーリーを本締めします。トルクは32Nmなのですがプーリーが回ってしまいうまくいきません。 クランプで軽く締めてからやったらよーく出来ました。 パワステのプーリーは狭くてトルクレンチが入りませんので感で締めました。 |
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ファンM6ボルト3本(10Nmで締める)を取り付け完成。 お疲れ様でした。 以前からコンプが回ると出ていた音なのでプーリー交換で解消すればしめたもの と期待を抱いての作業でしたが解消にはいたらず・・・でも結果 ベルト周りをリフレッシュ出来たので良かったと感じています。 ベルトタイトナーの過去交換履歴は不明。 ベルト・テンショナーダンパーは4年前購入時に新品付けてもらったので 24000km使用したことになります。 |
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画像提供 「いのさん」どうもありがとうございます。 95年モデル(実際には94年9月以降生産)からのベルトタイトナーはこのようなタイプに変更されています。これに伴いベルトの長さも違います。またダンパーは必要なく ベルトの取り外しはベルトタイトナーのプーリー中心にある2面幅15mmのボルトにソケットレンチをかけ時計回りに回すとベルトにたるみが出て外すことが出来ます。 車両がJAPAN仕様の場合 BELT 010 997 89 92 (2475mm) このタイトナーは金属のコイルスプリングが内蔵されていてヘタることも無い構造です。もし消耗するとすればプーリーのベアリングでしょうけれど、これも径が大きく相対的な回転数も少なく旧式に比べれば2倍以上の耐久性があると思えます。 |