という訳で オーナーならば皆さんご存知とは思いますが・・。便利な装備、拾ってみました。
トランクを長時間開けておくと照明が付きっぱなし・・こんな時このポッチを引っ張ると照明が消えます。そのまま閉めれば元の位置に戻ります。
サンバイザー編。サイドからの日差しが強い時サンバイザーを90度動かしサイドウインドー側にします。この位置でも日差しを遮れない時には・・・
サンバイザーを矢印方向に引けば伸びます。
ルームミラー上にも小さいサンバイザーがありセンターからの日差しを遮ることができます。
スライディングルーフや窓が開いていた時でもドアロックの位置でキーを保持すると開いていたところがすべて閉じます。
ワイパーは持ち上げた位置で止まります。長い間クルマに乗らない時にラバーを傷めません。またワイパー交換の時ここで止めると作業がやりやすいですね。注意点はこの状態でボンネットを開けられないことです。
ウオッシャーノズルは気温が下がると凍結防止のためヒーターが入っています。このため粗悪なウオッシャー液を使うとここで詰まる可能性もあります。

ドアミラーもヒーターが入っていて気温が下がり凍結するような時自動的に温まり氷を溶かします。雪国ではありがたい装備です。

他に便利な装備、ご存知の方がいましたら教えてくださいまし。

 
ちょっと古いMB大好きクラブ座談会 ありがたい装備編

(yama) 
「本日はお忙しいところ お集まりいただきありがとうございます・・・・」
「固い挨拶は抜きにして本題に入りたいと思います。」
「長い間所有している方、複数所有している方等いらっしゃいますが、90年前後に作られたW124、W201にはコストを度外視したすばらしい作りこみでいまだ魅力があせることなく多くの人を魅了しつづけていますが その中でも今回は「ありがたい装備」・・いわばメルセデスの本気で考えられた「小技」にスポットを当ててみたいと思います。」
「まず私の方からいくつかをピックアップしてWebページにアップしてみました。 」
「開けたままで照明を消せるトランク、伸びるサンバイザー、キーで閉じることのできる窓、気温が氷点下になると温まるウオッシャーノズルやドアミラーなどですが・・」

(ひ) 
・リアのドアに、内側から空かないようにする機構がありましたよね(使ったこと無いです)
・フロントフォグ、リアフォグを使っても、メインのライトを消せば全てOFFになるライトスイッチ(BMWは全て別々なので、つけっぱなしが多いです) ・非常に便利なクルコン
・カバの口のようにがばっと開くフロントフード
・国産車では見かけないファーストエイドキット
・緊急用ではないスペアタイヤ それと、MBならではの(妙な)こだわりがありますね
・凸凹を排除したぶつかっても怪我しないパネル
・パワステが壊れても何とかなるでっかいハンドル
・助手席から操作可能なイグニッション

(yama)
おっと ここで長年W201 2.3−16Vに乗る(し)さんの登場です。コメントを聞いてみましょう。

(し)
これは、ハザードランプスイッチですか?? それとも右ハンドル車で左にあるイグニッションキースイッチの ことでしょうか?(W201はそうですが、W124もそうでしたっけ?) 後者ならこだわりではなくて設計の手間を 省いただけではないでしょうか?(右にマルチウインカーレバーとイグニッションを設置するのが大変なため。) 車外の暴漢がキーを抜いたりできないようにしているといった説もありますが、これもこじつけだと思います。 確かW201、W124より新いR129の右ハンドルはイグニッションもレバーも右にありませんでしたっけ?  その後、ISO規格でイギリス車もレバーが左になってしまったことを口実にW202の右は確かレバーが左に 戻ってしまいました。右ハンドルのW202もイグニッションは右ではなかったでしたっけ?(これは左ハンドルと まったくレイアウトが変らないので一番安くできますね。) 以下脱線ですが、個人的には右利きですし、右ハンドル車は右にレバーとイグニッションが欲しいです。 (左でイグニッションを回すのは不慣れなため少々違和感あります。) 以前、イギリスに住んでおりましたが、会社から支給されていた車は日本車のくせにISO規格に則り 右ハンドルのなのに左にウインカーレバーでした。MTなので交差点では左手が大忙しでした

(ひ)
こじつけなのか、思想なのかはっきりしない部分が多いですが、国産車、BMWとの違いを見つけては、いろいろ思索するのが楽しみでもあります。

(し)
おっしゃるとおりですね。 ただ昔のMB社はポリシーがはっきりしていて主張もしていましたが、最近は そうでもないようで残念です。 「どのMerc.に乗っても同じ操作で突然乗った車でも不慣れなことがない」と 言っていたはずなのにMLクラスやVクラスはウインカーレバーにライトスイッチ がついているとか… 元々日本車も古くはウインカーレバーにライトスイッチなどなかったのに 交差点の停止時にライトのオンオフをする世界的に珍しい習慣のため手元に近い ところにスイッチを置くことが日本では定着してしまいました。 Merc.だけは 共通部品にするためやこのようにある意味無知なユーザーに媚びた変更はしないと 思っていたのですが…

(yama)
なるほど・・言われてみれば。左手でウインカー操作しながらギアーシフト出来ませんね。

(H)
・リアのチャイルドドアロックは国産でも付いているのでは。
・でかハンドルは衝突時 胸を打った時に衝撃を分散する為とエアバックが 無い頃の古い車での本で見た気が・・・。
ボキのは重ステにしたら重くてまわせましぇん。

(ひ)
Hさん、どうも。
国産と差別化するとなると、MBの妙なこだわりにスポットを当てる方が良さそうですね。
それと、以外と知られていないのが、シートの形のパワーシートのスイッチですね。

(H)
あれ慣れると便利ですね。 理解していれば最もなSW形状と思いますが、 知らない方々は皆最初戸惑う様です。 付いている場所と方法の常識が 余りに違うからでしょうね。 確かBoshの特許なので国産では余り 使われない様です。 他車の常識と違うという意味では、W126のドアーオープナーの位置は 異常に前なので、やはり助手席に乗られた方は皆降りる時にオープナー を探します。 普通オープナーはドアーの後ろ寄りにありますよね。 W126は思いっきり前寄りにあります。 W124はどうですか?

(す)
やはり便利なのは「光軸調整ダイヤル」 お客さん乗せたときの「可倒式リヤヘッドレスト」
リヤトランク開けただけで分かる「三角表示板」 (個人的には使ったことありませんが)

(し)
私の車(W201034)は上記両方ともついていません… (^^;;; 光軸調整は普通W201にもついていますが私の車は4輪レベなので。 リヤヘッドレストは正確には前に倒れる可倒式ですが、W124のようにドライバー席から 倒せないのであまり便利ではありません… > リヤトランク開けただけで分かる「三角表示板」 > (個人的には使ったことありませんが) トランクを開けてスペアータイヤを出す際に床を上げてとめておくストラップなどは 便利な装備だと思いますがいかがでしょうか? (W124にもございますか?) ここでW124以外のお話しても仕方ないですね。 失礼いたしました。

(yama)
とんでもありません。ご意見ありがとうございます。4輪レベは珍しいオプションですが常に車高を一定に保つことはサスペンションの理想といえるのではないでしょうか?
「大分色々な視点からのコメント集まりましたね。ありがとうございます。最善か無か・・と言われた当時のクルマでマーケティングとは無縁の道を歩んできたはずですが意外とユーザーの立場に立ったやさしい考えのもと作られているような気がします。(^^) こんなクルマと生活できることに幸せをかんじますねー。」
ところでリヤのレベはリヤスタビの角度からフィードバックされているようですがフロントはどのように感知しているのですか?

(し)
正確には角度ではなくて車体とスタビの距離をレベルコントローラーバルブで 感知、調整しております。 フロントもリア同様、スタビライザーです。

(yama)
なるほど・・ありがとうございました。今度機会があればじっくり観察させてください。

(W)
もうひとつスペアのキーではグローブボックスが開かない 以前124に乗っているときにセールスから聞いた話ですが 車を修理などに出すときに貴重品をグローブボックスに入れて ロックしてスペアキーを付け修理に出すとグローブボックスを 開けられなくていいそうです 201も同じはずです。

(し)
欧米の社会ではお金持ちがホテルや高級クラブについた際に Valet Parking(バレーパーキング)のサービスがあり、到着時にボーイに キーを渡すと車を移動してとめてくれます。元々はこの時に使うための鍵が サブキーです。
「メインキー、サブキー、フラットキーがついてくるのでしたっけ? 」

(yama)
赤外線リモコン装着車以外ではそのとおりです。メインキーは2個付いてくるので合計4個ありますね。

(S)
グローブボックスとトランクが空かないスペアキーは日本車でも付いて来ました。 10年以上前のT車ですが。MBだけではないと思います。 装備ではないですが、屋根の雨水を後窓にかからない様にするため窓枠の周りに溝が付いているのはMBならではと思います。 何故か空いているかと不思議でしたが、どこかに説明が出てて納得。 採算を考えたらまずしないでしょう。

(yama)
2台のW201を所有する「S」さん コメントありがとうございます。
確かに走行中はサイド、リヤーのウインドゥの水滴はほとんど付かないですよね。
フロントスクリーン左右に深くなっているミゾというかAピラーよりガラスが奥に付いていることで左右のサイドウインドゥにも水が付きにくくなっています。

(ふ)
皆さんが挙げられた装備は、有ると本当に便利な(役立つ)装備ではないでしょうか。 逆に、特に日本車の場合は、そういう肝心な装備が無く、 別に欲しくもない装備が付いていることも多いですね。 そういう点の配慮は、現在のモデルより逆に当時までのモデルの方がきちんと装備(設計) されていたのではと思います。 今はユーザー志向に合わせて(聞こえは良いですが)、デザイン重視になり、 使い勝手、機能は却って劣ってしまっている物があるのではないでしょうか。 既出以外で私が便利(有り難い)と思うのは、
・(前)ドアを開けると操作可能なパワーウインド
・工具も要らず、すぐ電球交換が出来る、前後ライト、ウインカー
・前後席に陽の当たりにくいウインドウ傾斜角度 などです。

(yama)
Fドアーを開けtるとパワーウインドだけでなくスライディングルーフも動くところがポイント高いと思います。

(し)
あれ、サンルーフも動きますか… 私の車はキーをaccに入れないとドアを開けた だけでは動きません。 yamaさんのお車はキー連動でウインド、サンルーフを 閉めることができる装備があるためでしょうか? また、逆の話になりますが、Merc.はイグニッションONでないととホーンが鳴らない ですよね。これはどちらかと言うと国産車より便利な機能のような気がしますが、 いかがでしょうか?

(yama)
いつからの装備になったのか定かではありませんが94年のW124はスライディングルーフも動きます。

(の)
「直角に開くボンネット」 これは便利っすよねぇ。 ボンネット取らなくてエンジンが吊れるのがすごいです。

(yama)
おっ!珍しい4マチック E300Tに乗る「の」さん、コメントありがとうございます。エンジンを吊る時だけでなくバッテリーのチェックをはじめエンジンルーム内のMaintenanceにはずいぶん便利ですね。
フロントフードは直角に開けないとラジエーターグリルに頭をぶつけて危ないと思います。(^^)

(ひ)
これって、エンジンの下のフレームをホワイトボディの時から溶接してあるので、 下からエンジンを入れられないための苦肉の策かも? 溶接とボルト止めでは剛性&耐久性が全く違いますから。 いくつかあるこだわりの一つですね。

(S)
出遅れついでに、もう一つ。
パワーウインドウやセントラルドアロックが付いていない、アンファング仕様のW201に乗ってます。 そんなスタンダード仕様でも皆さんの書いてある装備はほとんど付いてます。 日本の常識?じゃサイドミラーヒータやウォッシャーヒータの前にパワーウインドウでしょう。 豪華装備より安全装備を優先する思想が異なるようですね。 ヘッドライトの光軸調整は、ルノー4にも付いてます。(リモコンじゃないですが) ということはヨーロッパ車のほとんどについていると思います。 日本車にはほとんど(全く)付いてませんね。

(yama)
おっと!ここで少し遅れましたが93年の320TEに乗る(森山さん)がお見えになりました。 ほとんど出尽くしたと思いましたが、「ワゴンならではのありがたい装備」があるようなので聞き耳をたててみましょう。

(森山)
ワゴンタイプですが、ワイパー動作時(間歇モードも可)にギアをバックに入れるとリアワイパが作動します。車を買う前に人から教わっていたことだけど、実際動作したときには感心しました。

(yama)
そうでしたね!私も以前聞いたことがありました。96年のAUDI アバントには付いていませんでしたが、サスガ メルセデスですね。
皆さん、コメントありがとうございました。そろそろまとめに入りたいと思います。
すでに長年愛用され知り尽くしている方には当たり前のようですが、これからこの時代のメルセデスを購入される方には「へえー」と思うようなことが多かったと思います。ムダな装備は何一つなく 必要な物は考え抜き、作られていることが浮き彫りになったのではないでしょうか・・。

これで第一回の座談会はお開きということにさせていただきます。

 

 

敬称略
ナレーション:(^^)
ここは とある中華料理店の個室・・・ インターネット上で知り合った高尚な?趣味を持つ方々が集まって、なにやら楽しそうにお話をしています。どうやら話題は80年台半ばから90年前半に作られた世界の名車メルセデスベンツについてのようですよ。ウワサによるとこの時代のメルセデスは「最善か無か」というテーマでマーケティングとは無縁のユーザーや販売サイドに媚びずコストをふんだんにかけ技術者主導の元に作られたすばらしいクルマらしいのです。未だに多くの人々を夢中にさせる魅力があるらしいのですが・・・楽しそうなので皆さんの会話にチョット聞き耳をたててみることにしましょう。