2002 3月5日 W124 フロントブレーキローター、パッド Fショックアブソーバー交換
(2002.3.5)
この作業を実施した時の走行距離は65200Kmでしたが、路面の段差などで少し突き上げ感が強く感じられ「物はためし」ということでサスペンションのリフレッシュをしました。またFブレーキローターはかなり磨耗しており使用限界に達していました。$表示
USA IPSより購入 EURO表示はドイツSPEEDより購入
Fシックアブソーバー | 124 320 51 30 EURO65.05×2 | Fブレーキローター(ATEパワーディスク) | 124 421 27 12 $41.35×2 |
ラバーバッファー | 124 323 07 44 $11.75×2 | Fブレーキパッド(ATE) | 001 420 07 20 $30.30 |
アッパーマウント | 124 320 14 44 EURO21.99×2 | BRAKE PAD SENSOR | 201 540 03 17 $2.00×2 |
Fスタビブッシュ(大) | 124 323 56 85 $4.95×2 | ローター固定5mmHEXボルト | 201 421 01 71 ×2 |
Fスタビブッシュ(小) | 124 323 49 85 $1.75×2 | キャリパー固定カップのボルト | 000 421 07 71×4 |
この作業と同時にスタビライザーブッシュも交換しました。実はこの時付けた部品はOEMで品質が悪く再度交換しました。そのレポートはこちらのぺージ下の方にあります。
Fスタビブッシュはアンダーカバーを外してからナットを外しスタビライザー本体をそっくり取り外しました。60℃位のお湯をかけ温めてからグリグリと回し抜き取りました。取り付け時M8 二面幅13mmナットの締め付けトルクは20Nmですが新しいブッシュの場合規定トルクではブッシュ固定ボルト(4本)がキチンと奥まで入らない場合があります。私も規定トルクで締めたにもかかわらず1万kmほど走行しブッシュが落ち着いてくると若干締め付けが相対的に弱くコーナーを曲がるたびに足回りからコツコツ(場合によっては大きな音でパキーン!と)と音が出ます。経験からですがこのナット(M8 二面幅13mm)は25-30Nmほどで締めたほうがいいようです。
作業後の試運転
サスペンションは全体にアタリが柔らかくなりましたがコーナーではロールも少なくシャキッとした感じになりました。アライメントも狂いはないようで直進性も問題ありません。ダンパーは初期のなじみにまだ時間がかかり少しずつ動きがスムーズになることを期待します。ブレーキはそうとう良くなりました。ペダルタッチや踏み込んでいった時の製動力の立ち上がり方などは感激モノです。ダストの出具合、ナキ(今はなし)耐久性などは今後要観察です。
65200Kmでショックアブソーバーを交換するのは過剰整備かもしれませんが走行距離よりも新車から8年も経つ経年変化についての興味もあり交換することにしました。しかしサスガにメルセデスのダンパーは耐久性があるようで劇的な変化はありませんでした。ディーラーでも、よほどオイル漏れ等の不具合がなければ10万Km位までは使用可能とのことです。
最初にダンパーの取り外しです。
ジャッキアップ後タイヤを外しウマに車体を載せFナックルの下からジャッキですこしサスペンションを縮める。(2〜3cm)
ダンパーのみの交換では画像のストラット上の固定 7mmのHEXで押さえ22mmのレンチでナットを緩めます。締める時のトルクは80Nm 組み立て時は新しいナットを使います。普通はショックアブソーバーに同梱されている。ディープオフセット(75°)のメガネレンチが必要です。
アッパーマウントを交換する場合は画像の13mmナット3個を緩めダンパーを外した後下に抜きます。締める時のトルクは20Nm
ダンパー下側の固定はA,B,Cの3箇所19mmのレンチで緩めます。
(M12二面幅19mm)かなり固く締まっているのでロングストレートメガネもしくはブレーカーバーを使う)
下からささえていたジャッキの油圧を抜き3cmほど下げるとウアッパーサポートかピストンロッドが抜けダンパーの取り外しは終了。
アッパーマウントを交換する場合はダンパーを外した後外しますが取り付けにはジャバラのブーツを忘れないように注意します。
また新しいダンパーにバンプストップラバー(ラバーバッファー)とダストブーツのストッパーを忘れないように取り付けます。
ダンパー下にABSセンサー配線、パッドのウエアーインジケーター配線を固定する部品も取り付けておく。
アッパーマウント取り付け後 ダンパーロッド上の22mmナットを軽く締めておき 下側をステアリングナックルに合わせジャッキで下から押し上げながらボルト穴の位置を調整し規定トルクで締め付ける。締める時のトルクは110Nm 組み立て時は新しいボルトを使います。普通はショックアブソーバーに同梱されている。
ローターを交換する場合はキャリパーを外し キャリパーをこていしているブレーキアンカーも外す必要があります。
まずキャリパーの取り外しですが15mmオープンエンドで押さえ13mmレンチでボルトを外します。これは上下2箇所あります。ここの13mmボルト(000 421 07 71)は必ず新しいプレコートを使い締め付けトルクは35Nmです。
次にパッドを取り出します。
パッドのみを交換する場合は下側のみ外しキャリパーを上にめくりパッドセンサーを引き抜きパッドを取り出します。
キャリパーはロアーアームの上あたりに乗っけておきます。新しいパッドをつける場合はここでキャリパーのピストンを専用工具で押し戻しておく。
ここでは必ずカップ(ゴム製のジャバラ)をめくりスライドピンをチェックします。サビなどがあり前後の動きが悪い場合ブレーキのひきずり、編磨耗、ジャダーの原因となります。出来ればスライドピンを抜き洗浄、ペーパーで磨き新しいブレーキグリスを塗布し組み立てます。カップにヒビや亀裂があれば当然交換です。カップパーツキット
001 420 13 83 ×2
スライドピンが入る穴は8.6mmの径ですので もしサビがあったらドリルでお掃除します。
先日友人の95年E280リミテッド 走行4万km ヤナセで毎年点検をし記録簿がすべて残っている極上車ですがこのピンがサビサビで動かずブレーキが引きずっていてローターは熱くなりヒドいことになっていんました。CRC吹きながら1本抜くのに30分!その後ペーパーで磨きどうにか動きが回復しましたが こんなこともあるので是非点検してみていただきたいと思いました。
ジャッキアップしてタイヤが軽く回らない場合はここを疑ってください。キャリパーのピストンの動きが悪い場合もありますが その時はキャリパーO/Hが必要です。キャリパーO/Hのページはこちら。
ブレーキキャリパーを固定しているブレーキアンカーを外します。矢印の2面幅19mmボルト2本です締め付けトルクは110Nm
このボルトは新しい部品を使いたいですね。マニュアルにも交換してね と書いてあります。ちなみに現在は2面幅18mmとなっていますので18mmのソケットと16−18のロングストレートメガネは必需品です。
ローターが外れたらハブの接触面をワイヤーブラシなどできれいにします。ここを平らにしておくことによりローターが正確に取り付けることが出来ます。これは大事な作業です。
取り付けは新しいローターを付け 次にブレーキアンカー、パッド、キャリパーの順です。
ついでにブレーキフルードも交換しておけばベストでしょう。
ローターはバーツクリナーで両面脱脂をお忘れなく!
すべて作業が終わったらブレーキペダルを数回強く踏みパッドを押し出しておかないといけません。これは必須作業です。