W124 エアコンコンプレッサー交換のレポート  第1話   82660km 2005.4.12〜19

 

まずはレシーバードライヤーに付く2種類のプレッシャーSW交換

S31は締め付けトルク20±4Nm Oリングは付属でコンプオイルを薄く塗布しておきます。役割はコンプレッサーへの信号 2.6kg/cuでON 2.0kg/cuでOFFとなります。

S32は締め付けトルク10Nm Oリングは付属でコンプオイルを薄く塗布しておきます。電動補助ファンStage1用で赤い色なので15.5kg/cuでON 10.5kg/cuでOFFとなります。(2004年秋、このSWが壊れていた)

 

 

チャージバルブの交換,高圧側 低圧側両方の交換です。

[VL]は低圧側、漏れが多かったところ。

低圧側は内部から虫を押す力も低いのでシールしているゴム部分の密着も 弱く漏れる可能性が高いと思います。まただHFC134aのサービスバルブは虫のみの交換が出来ず「バルブASSY」の交換に なってしまうのが痛いですね。(定価は低圧\2570 高圧\2610)

[VH]は漏れていませんでしたが念のため交換しました。

いずれもOリングは付属していてコンプオイルを薄く塗布して締めこみました。

外したチャージバルブ拡大図

ご覧のように虫のみの交換は不可です

 

A/Cコンプレッサーの取り外しにかかります。

まずはサクションホースとの接続部分 M8のボルト{SL}を緩むか確認>ちゃんと回りました。

締め付けは23Nm±2.3Nm

配線のコネクターを抜きコンプ本体の固定ボルトM8 2面幅13mm 4本を緩むことを確認。締め付けは23Nm±2.3Nm

ラジエター外してあるのですんなりと下に降ろせました。

ACコンプは迅速に交換しなければ湿気が入ってしまうので最初にリビルド品のチェック。 全体には新品と見間違うほどキレイでマグネットクラッチ・プーリーも塗装されているが 配線がちょっと古い感じ・・これが後で大変なことに・・・。

サクションライン取り付け部分から内部のコンプオイルを逆さまにして出してみると マニュアルの指定量と同じ120mlほど出てきたのですぐに戻しフタをした。(オイル注入は必ずD側から)

コンプからたれているオイルはパワステポンプから・・・あらかじめウエスを敷いておくべきでした。

 

 

 

迅速な作業をと急いで写真を1枚(^^;

A/Cコンプレッサーお尻に付いているプレート

000 234 01 11 はコンプ本体の品番でマグネットクラッチが付いたAssyが000 230 05 11 となるようです。

10PA17Cはデンソーの呼び名で「10PA」は10気筒(5 double piston swash plate compressor )

「17C」は170ccの容量を表しているようです。

詳しい構造は「nakaさんのページ」にあります。

 

寝板を使い片手でコンプを押さえ片手でボルトを締める。とーっても手が疲れました。

 

この作業と並行してウオーターポンプも交換していますが、このページではACコンプレッサー関連のみに絞りました。

ACコンプ・パワステポンプ・ベルトタイトナー・ラジエター・ラジエターホース・ATオイルラインを取り付け プーリー・リブドベルト・ファンを取り付けベルトのテンションを規定値にして各部分再度チェック。締め忘れ・余った部品が無いか確認。

 

いよいよ真空引きです

気温が低いのでポンプを5分ほどカラ運転しウオーミングアップ。その後各ホースの接続部分Oリングにはコンプオイルを塗布し装着。ゲージの中央、黄色のホースに真空ポンプを接続しスイッチON

最初はゲージのバルブを微開。3分ほど経過したら徐々にバルブを開け全開の手前まで開けます。

ホースの接続部分ネジを増し締めしながらゲージを観察。

 

新しい真空ポンプは能率も良く真空到達度も高いです

低圧側ゲージ ここまでになるのに40分ほど

針の位置を記憶しゲージのバルブを閉め8時間経過したら白線のところまで針が下がりましたがこの程度ならばOKとしました。

真空ポンプの説明書によると10分ほどゲージを見て負圧が維持できていればOKとのこと。

冷媒を400gほど注入し(必ず低圧側から・・・サービス缶を40℃ほどのお湯で温めながら絶対に逆さまにしないで気体で充填します)

一度エンジンをスタートしコンプを回してから再度真空引き(反復真空引き)しようとしたのですが・・・

エアコン操作パネルで「温度最低」「ブロアーファンON」してもコンプレッサーが回りません!困りました。

さあ、この続きは・・・・

 

 ACコンプは2年ほど前からのウナリ音が出ておりコンプが回るとエンジンへの負荷も大きく感じていて、なんとかTOYOTAビスタのコンプと 2個一に使用と考えていましたが素人には入手困難なコンプ内部の部品+シビアな組み立て とあまりにもハードルが高そうだったのでリビルド品を購入。

今年に入ってホコリや花粉が多い中 結構な距離を走ったら低圧サービスバルブ周辺にコンプオイルとホコリの付着。 キャップ開けるだけで「プシュッ!」というではありませんか!これが年間200gほどの漏れかもしれないと判断。冷媒回収するのでコンプ+プレッシャーSW+注入バルブの交換に踏み切りました。

コンプを取り出すスペー スが厳しそうだったこととACコンデンサーのラジエター側の漏れを確認したかったの で最初にLLCをラジエター/シリンダーブロック両方から抜きラジエターも外しました。

また4月11日 地元の電装屋で冷媒の回収(¥3150)も済ませておきました。

用意した部品

ACコンプ 000 230 05 11  リビルド品 入手のいきさつ・・・結局ヤフオで見つけた業者さんで下記の値段よりも格安でした。(外した使用済みのコンプは返送することが条件です) それまでに調べたことは
1、純正・・15万はする!!
2、国内の有名業者からリビルドを買う(約7万) (\90000ほど払い外したコンプを返送して時点で\20000の返金)
3、輸入は2と同じくらいかかってしまう。
4、「デンソーテック」に外したものをO/Hしてもらう (時間がかかり費用も5.5万ほど)

#その後「新品OEM」を扱う業者さんが見つかりました。6万円を切る価格で入手可能とのことです。詳細はこちらをご覧ください。

その他の部品
プレシャーSW 124 821 36 51 Oリング付属
プレシャーSW 004 820 68 10 Oリング付属 
VALUB     001 830 27 84 Oリング付属 
VALUB     001 830 28 84 Oリング付属 
CAP       140 988 00 35 Oリング付属 
CAP       140 988 01 35 Oリング付属 
O-RING SET 000 230 00 56 コンプtoサクションライン 
.DENSOコンプオイル ND8 250ml缶