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ドイツ ottinger製 亀甲型タイアチェーン これはチェーンの一コマが角型断面の素材を使用していてアイスバーンでも効きます。 チェーンそのものが細く軽量な為「はしご型」に比べ振動・音も少なく横滑りにも強い優れものです。 使用後は水で洗い(塩分が付いている場合が多くあります)乾燥させて錆びなどがあればCRCを吹いて保管しています。 |
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自宅で何回か装着の練習しました。現場での装着は暗かったり雪や雨なの条件が悪いことがほとんどですから・・・数回やることにより暗がりでも迅速な作業が可能となりました。 3回続けて装着練習すれば「もしも」の時が待ちどうしくなるかもしれません(^^) まずネジレが無いか確認しながら、このように広げて(このタイプのチェーンはメーカーにより装着方法が若干違います) (現場では寒く冷たいので必ずやや厚手の炊事用手袋を用意) |
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次にタイヤの裏側に回し AとBを持ち上げる 装着しているスタッドレスタイアは 2006.12には新しいスタッドレスタイヤTOYOガリットG4に交換しました。 摩擦係数が極端に少ない雪道ではタイヤの面圧が重要な意味を持ちますので純正サイズより絶対太くしないことと直径はやや大きめが良いです。(ロードクリアランスが大きい方が深い雪でカメになりにくい) |
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上画像のAとBをタイアの頂点で合体(矢印部分フックになっている) 次にタイヤの裏側に落とし込む |
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黄色いフック(連結フック)に青のチェーンを引っ掛ける 取り外しはこの黄色の連結フックがタイアの頂点になるよう停車し 付けた逆に行程で行います。 |
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6 | 矢印の締め付け金具にテンションチェーンを通す | |
7 | ぐいーと引っ張る | |
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Aのあたりでサイドチェーンに黄色のテンションチェーンをくぐられながらBあたりに引っ掛けて完了。 ここまで慣れれば5分以内でしょう。 1kmほど走行し全体がなじんでタルミが出たら上の画像のように再度チェーンを締めます。 これにより時速60kmあたりまではチェーンがフェンダーに干渉することもなく走行可能ですし4WD+スタッドレスのクルマと遜色ない登坂も可能となり、条件が許せばカウンターステア当てながらのコーナーリングも十分楽しめました。 しかし凍結路面では摩擦係数がドライの1/10以下となりますので十分な車間距離(特に下り坂)が必要ですね。 アクセルペダルもブレーキペダルも通常の1/5くらいで踏むことを心がけ、それに慣れると雪道走行も楽しくなります。 |
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冬用ワイパーブレードも装着すると走行中に凍結せず視界が保たれるので必需品です。 ワイパーブレードを持ち上げ「カチッ」と音がすると この位置で止まります。 ワイパーブレード外した時アームがフロントスクリーンに当たると割れてしまいますので必ず厚めのウエスを敷いておきます。 |
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10 | 全体がラバーで包まれたウインターブレード(下)に交換 | |
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青森在住のMICHELINさんから情報をいただきBOSCHにも設定があることがわかりました。 情報ありがとうございました。 W124の標準は610mmですがウインターブレードは負荷を減らすため600mmとやや短めです。 注意:品番(パッケージ)はウインターブレードのものではないので注意してください。解り次第追記摺る予定ですが販売店で確認されたほうが間違いありません。 |
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このページを書いている今(2005年1月)、正に猛吹雪が続いていてTVでは関越高速道路の通行止めは報じられています。このような寒波の襲来になると高速道路では2次チェーン規制となり4WDにスタッドレスを履いていても「全車チェーン装着」の検問が張られます。当然4輪にスタッドレスを装着したゲレンデヴァーゲンでもAUDIクアトロでもチェーンなしでは通行できません。よって高速道路を使い関越トンネルを走行する為には素早く装着できるタイアチェーンが必須となります。
また、スキーなどリゾートへ出かけると傾斜地に建つロッジなどが多いため最後の50mが登れないということが多くあります。そんな時に短い時間で装着出来るタイヤチェーンはとても心強い味方になります。
しかしこれ以外、四輪に最新のスタッドレスタイヤを履いていれば普通に市内を走っている限りチェーンを装着しなければならないケースは皆無といっても差し支えないほど除雪は行き届いていて 一般的に雪道に弱いと言われるFR車のメルセデスであっても微妙なスロットルコントロールとブレーキを練習し習得できれば幹線国道や市街地ではチェーン装着の必要はほとんどありません。
メルセデス・ベンツは寒い国の生まれだけあってヒーターの入ったドアミラーやウオッシャーノズル・タンクなどありがたい装備が充実しています。しかし残念なことにASRはオプションでしたので付いていない車両の方が多いかと思いますし常時1速発進で手動でも2速発進は選べない(E280/E220のみ)ので最新のスタッドレスでも雪道では そーっとアクセル踏んでもホイルスピンをしてしまいます。92年までの300E/260E/230Eは通常2速発進ですのでガスペダルをゆっくり踏めばジワリジワリとグリップして雪道はとてもありがたいと思いました。
これは リアの荷重が少なくトラクションが不足する為で もし同乗者がいればリアシートに座ってもらいリアの加重を増やすことで随分と走りやすくなります。また一人の場合は砂袋など60kgほどの重りをトランク奥に積んでおくといいでしょう。W201がデビューしたての頃 北海道のヤナセでは2速発進にもかかわらずリアのトラクションが不足するとのユザーに対しトランクに60kgほどの砂袋等を積むことを提案していたようです。この効果は自分でも確認しましたが かなり有効です。 (砂はアイスバーン・ミラーバーンでスタックした時路面に撒いて滑り止めとしても有効です)
私は冬季4輪にスタッドレスタイアを装着しますが万が一のことも考えトランクには亀甲型金属チェーン(これは装着練習を何回かやればジャッキアップなしで片側3分ほどで取り付けることが可能な優れたものがあります)を用意しています。装着・取り外し共簡単なので積雪がある場合は早めに付けて路面のアスファルトが出ている状態であれば早めに外すことがポイントとなります。雪の無い道路では思ったより早く磨耗してしまいます。
外気温度計も冬季においては路面凍結を判断する貴重な情報ですが多少の誤差がある為+3℃以下ならば凍結している場合が多いので注意が必要です。その他スキー場などに出かける場合の装備として スコップ・牽引ロープ・ジャンプコードなどがあればより安心でしょう。