冷凍サイクルの基本を把握し正常な時の各部分における冷媒ガス状態から温度を見ておおよそのチェックが可能なことがわかります。 エバポレーターは残念ながらダッシュボードの中なので簡単には触れませんがそれ以外は目視と触手が出来ます。 |
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まずはコンデンサーのチェック ゴミや虫の死骸など取り除き高圧洗車などで洗浄すれば冷却効率が多少なりとも改善されます。 冷媒漏れがあれば その部分にオイルのにじみや汚れの付着があります。とにかくよく観察することが重要 |
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冷房ONで上画像のファンが回らない時はファン用のプレッシャーSW不良もあります。コネクターを抜いて車体側配線を短絡させてファンが回ればSWの故障でリレーなどは正常と判断。 赤い電動ファンSWの動作は冷媒圧力15±0.5barでON 12±0.5barでOFFという動作をするのが正常。 コンプレッサーのマグネットクラッチはコンプ用プレッシャーSWが冷媒の圧を感知して2.6bar以上ならONとなります。
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燃料ポンプリレーはバッテリー奥にありますが、それ以外のリレーはこの下に・・ ビス6本外します |
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A高速側ファンリレー(AUXILIAR FAN STAGU) B低速側ファンリレー(AUXILIAR FAN STAGT) Cコンビネーションリレー Dランプコントロールユニット |
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室内のエアーアウトレットから出る風の温度が左右または中央と比較して違う場合はこの「ヒーターバルブ」故障が考えられます。 ゴミなどにより内部の動きが悪くなり完全に閉じない場合はエバポレーターで冷やした空気が温まって出てきます。 これの交換レポートは「山田@E280さん」のページを参考にしてください。分解のページもあります。 そしてエアコン吸入口にダストフィルターが付いている車両はフィルターの目詰まりで風量が落ちている可能性もありますのでチェックが必要 ダストフィルター交換はこちら ブロアーファンの掃除はこちら |
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ここまでのチェックで異常が無く冷凍サイクルの基本を把握したらエンジンを始動し冷房ON>各部分の確認をします。 この状態で10分ほど安定するまでエアコンを作動させたら↓画像の各部分に触り温度を確認します |
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冷媒はこの番号順に流れています(温度はこの日測った数字であり参考程度に考えてください。触って「熱い」と感じれば大丈夫と判断します) @高圧側注入バルブ @〜Eは高温64℃ F〜Hは低温で結露するほど冷たい(10℃) C〜Eが冷たい場合はレシーバーの詰まりが考えられます。 F〜H冷たくない場合は冷媒量の不足、エキパンの詰まりなどが考えられます。 |
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パワステポンプ下のコンプレッサー ここの配管や本体からオイル漏れが無いかチェック(下からも見ると良い) INは冷たいのが正常 OUTは熱い65℃ 仮に冷媒ガスが少なく十分に冷えない場合コンプの吸入ガスも熱く厳しい状態と言えます。当然コンプ内部の冷却も不十分になり潤滑油の油膜切れも起こり得ます。この状態で高速道路を走行すると潤滑不足による焼き付きや磨耗による異音の発生の可能性がありますので注意が必要です。 も冷媒が漏れた場合はとにかく補充をすることが大切です。同時にコンプオイルも補充すれば尚安心ですね
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I高温高圧の冷媒44℃ Jエバポから出た低温気体冷媒 |
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こんな温度計でも可能ですが・・・ | |
出来ればサーミスタ温度計があればレスポンスも良く重宝します。 ここでは吸い込み口の温度を見ています30℃ 測定する場合はいくつかの条件があります。 1.風通しの良い日陰 この測定結果をチャートにあてはめ判断します。 |
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続いて室内・・・ここでは13〜14℃あたりまで下がれば理想です。 湿度により同じ気温でも効率は変化しますが、およそ16℃から18℃下げることが出来ていれば ほぼ正常と判断してもいいようです。 室内のエアーアウトレットから出る風の温度は外気温や湿度に左右されるので一概には断定できませんが目安としてはこんな感じです
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ゲージマニュホールドがあればより確実な診断が可能ですしチャートを見ながら正確な冷媒圧力までの補充も可能です。 |
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レシーバードライヤー交換のレポートはこちら |
Mercedes Benz W124温度計だけで出来るエアコン冷房能力のチェック
夏本番!毎日暑いですね。エアコン(冷房)の効き具合になんとなく不満があり「以前はもっと冷えたよなー」なんて思うケースは多くありますが、はたしてそれが正常なのか?チョットだけ冷媒が不足しているのか?電動ファンは作動してるか?など不安は尽きません。そんな時温度計/湿度計だけで出来る簡単なチェック方法があります。
基本はゲージマニュホールドを取り付け気温、湿度、による正確な冷媒圧力を測ることですがエバポレーターからの冷媒漏れ以外は目視と触ることにより あるていどの診断は可能です。